開運・幸運・七福神!年初めの大人気恒例行事!2017年深川七福神めぐり~深川飯のお食事&干支の根付お土産付き~

2017年02月14日

年初めの人気ツアー「七福神めぐり」。
その中でも下町情緒たっぷりの「深川七福神めぐり~深川飯のお食事&干支の根付お土産付き~」をご紹介いたします。

七福神めぐりとは

「七福神めぐり」とはその名の通り七福神を祀っている寺社をめぐることを言います。
江戸時代頃から各地で盛んになり、現在は町おこしとして東京都内だけでもたくさんの地域で行われています。
中でも今回のツアーでめぐる「深川七福神」は、周辺に史跡旧跡が多いので歴史散策を楽しみながら、下町情緒に触れることもできる人気のツアーです。
特にツアーが行われる御開帳の時期は、多くの参詣者でどこの寺社もにぎわっていました。
ツアーの間はお一人お一人にガイドの声がしっかり届くよう、イヤフォンを装着していただくため、安心してお楽しみいただけます。

さらにツアーを楽しむために

七福神めぐりは地域によって七福神専用の朱印・鈴・宝船などを購入することができます。「深川七福神」は七福神用の「色紙」のほかに、「すずかけ七福神」という「お鈴」とそのお鈴を七夕の短冊のように吊るす「福笹」を購入できますのでご興味のある方は色紙や福笹とお鈴を集めてみるのも楽しみの一つです。
色紙は封筒で渡されるため色紙の入る鞄や手提げ袋を事前にご用意していただくと便利ですのでご参考にしてください。
それ以外にそれぞれがお持ちの御朱印帳に御朱印を頂くことも可能ですが、七福神めぐりの時期は特に込み合っているので、手書きの御朱印を頂くまではお時間がかかる寺社もあります。今回のツアーでは寺社ごとに10~15分の自由時間があるため、お参りや御朱印などご自身でご自由に頂きにいくことができます。
(写真色紙)
【価格】
色紙:1000円
福笹:1000円
お鈴:300円
御朱印(色紙)100円
御朱印(御朱印帳)300円

七福神めぐりスタート

七福神めぐりは、ポケカルでもご紹介させていただいている「谷中の七福神めぐり」が最初と言われています。
深川の七福神めぐりは一度、戦災で中断していましたが昭和45年正月より再開しました。
ツアーのスタートは都営地下鉄大江戸線・都営新宿線の「森下駅」です。
そこから「深川神明宮(寿老人)」→「深川稲荷神社(布袋尊)」→「龍光院(毘沙門天)」→「円珠院(大黒天)」→「心行寺(福禄寿)」→「冬木弁天堂(弁財天)」→「富岡八幡宮(恵比寿神)」をめぐる約4.5kmのコースとなります。

延命長寿の神様「寿老人」

寿老人(じゅろうじん)は白髪の朗宇人の姿をしており、手には杖を持っており、鹿を伴っている延命長寿の神様です。
実はこの寿老人は中国からやってきた神様で南極老人星の化身と言われており、福禄寿とは同体異名ではないかという説もあります。
深川神明宮
寿老人が安置されている深川神明宮(ふかがわしんめいぐう)は深川で最も古い神社で「神明様」の呼び名で地域から親しまれています。
この深川神明宮の境内に寿老人の安置されている寿老神社はあります。
深川の地名の起こりは大阪摂津の深川八郎右衛門(ふかがわはちろうえもん)に徳川家康公が「深川」を地名にするように命じたのが始まりです。
地名の元となっている深川八郎右衛門が深川村を開拓し、その鎮守の宮として1596年に伊勢皇大神宮の御分霊を祀って創建しました。
深川芭蕉庵旧跡
深川芭蕉庵旧跡
深川神明宮からほど近くに松尾芭蕉に由来している、芭蕉稲荷神社があります。
松尾芭蕉は1680年から1694年に没するまで深川で過ごしました。芭蕉稲荷神社のそばにある丘からは小名木川に架かる萬年橋を見渡せ、今でも松尾芭蕉が佇んでいます。

深川稲荷神社(布袋尊)

布袋尊は中国から入ってきた神様で、七福神の中でも唯一実在したといわれている高僧です。
姿は小柄だがお腹は太鼓腹で、いつも半裸で粗衣をまとい大きな袋に食べ物や日常品を入れている神様です。
常に笑顔で諸国を遊行しながら人の吉凶や天候などを占い、子供と遊び、洒脱で楽天的な和尚として慕われてきました。
深川稲荷神社(布袋尊)
この布袋尊が祀られている深川稲荷神社は1630年に創立しました。
神社の裏にある小名木川は、江戸時代初期から船の往来が激しく、それに伴いこの付近には船大工が住み、造船や船の修繕を行っていました。
現在こちらの神社は無住社で、町内会によって管理運営されている地域に支えられた神社です。
深川稲荷神社から次の七福神「毘沙門天」が祀られている龍光院への道のりにはいくつかの史跡・寺社仏閣があり、そちらも併せて立ち寄ることができます。
深川ならではですが相撲部屋がいくつか見受けられ、お相撲さんなどとすれ違うこともたびたびあるそうです。さらに足を進めると浄土宗の寺院「霊巌寺(れいがんじ)」が見えてきます。
松平定信の墓
境内には東京都指定有形文化財に指定されている「銅造地蔵菩薩坐像」や老中主席、寛政の改革を行った松平定信の墓があります。

深川江戸資料館

深川江戸資料館
深川江戸資料館では休憩もかねて自由時間を設けています。
入ってすぐに無料でご覧いただける「横綱大鵬」を紹介するコーナーなどがあります。それ以外に大人300円で入館できる有料のエリアには地下1階~地上2階にわたる大空間に約150年前の深川の街を再現しています。
人々の暮らしを一時間で演出しており、江戸の風情を感じ取ることができる空間となっています。

龍光院(毘沙門天)

毘沙門天はインドから入ってきた神様で、日本では国土守護の武神として武将の間に信仰されるようになりました。
有名な武将と言えば戦国時代の越後国の武将、上杉謙信です。
本陣の旗印にも毘沙門天の頭文字「毘」を使用するなど、熱心に毘沙門天を信仰し「毘沙門の申し子」と言われました。
毘沙門天の姿は、甲冑をまとい、左手に宝塔、右手には三つまたの槍を持ち、邪鬼を踏みつけ毘沙門立ちをしています。
龍光院(毘沙門天)
毘沙門天が祀られている「龍光院」は浄土宗雲光院の塔頭寺院で、1611年馬喰町に創立し、2度の大火に及ぶ焼失を経験し、1682年に深川に移転しました。
毘沙門天は、龍光院が深川へ移転したときに、鬼門除けとして境内に設置され、昭和11年には境内に毘沙門堂が設立されました。
戦災のため一度は焼失しましたが、昭和50年に木彫り毘沙門天が安置され、御開帳時にはご覧いただけます。

円珠院(大黒天)

大黒天の進行には二つの流れがあり、一つは大黒天を大国主命とする流れと、ヒンドゥー教のシヴァ神の化身マハーカーラという仏神であるという流れです。
この二つとも多くの寺院に祀られています。

深川七福神の円珠院に祀られている大黒天は仏神の大黒天です。
仏教に取り入れられた大黒天は次第に祝福の神となり、シヴァ神の頃の忿怒の相が、笑顔の姿になり、台所財宝食糧をつかさどる大黒天となりました。
鳥帽子、狩衣をつけ、右手に小槌を持ち左手には大きな袋を担ぎ、米俵の上に座しているお姿が有名です。
円珠院(大黒天)
大黒天が祀られている円珠院は享保ころに創建されました。享保5年に書かれた大黒天の掛け軸があり、木造の大黒天や境内には石造りの破顔大黒天が安置されて、江戸時代から深川の大黒天として有名でした。

心行寺(福禄寿)

福禄寿は背丈が低く、頭が極めて長い神様で右手に杖、左に鶴を携え、その年齢は数千歳と言われており、長命と円満な人格を人々に授ける福の神です。
福禄寿は南極老人星の化身と言われており、七福神の寿老人とは同体異名の神とも言われております。
心行寺(福禄寿)
福禄寿が安置されている心行寺は、1616年京都の八丁堀に創立された浄土宗の寺院で、1633年に現在の深川寺町に移りました。
関東大震災と戦災により焼失しましたが、現在の本堂は昭和42年に再建されました。
福禄寿が安置されている六角堂は昭和50年に完成しました。
福禄寿像
六角堂の隣には石造りの福禄寿像があり、手に持っている丸い球をなでるとご利益があるとされています。

冬木弁天堂(弁財天)

弁財天はインドを起源とした神様で芸術・音楽の神でしたが、仏教に取り入れられてから才智弁舌の神とされ商売繁盛・芸道音楽の仏神として位置づけられました。
弁財天のお姿は白色美顔の女神であり、頭には宝冠、一般には青色の衣を着し、琵琶を弾いている座像が多いです。
冬木弁天堂(弁財天)
深川七福神の弁財天が祀られている冬木弁天堂は古義真言宗に属しており、その起源は木場の材木豪商、冬木弥平次が1705年に屋敷を深川へ移転した際に、邸内の大きな池のほとりに弁財天を安置したことが始まりです。
関東大震災により一度焼失しましたが、昭和28年に再建され、現在も地元に親しまれています。

富岡八幡宮(恵比寿神)

深川七福神最後の一か所は富岡八幡宮境内の西側にある宮に奉納されている恵比寿神です。
恵比寿神は大国主命の御子神にあたる事代主命で釣りを好まれたといわれています。
そのお姿は鳥帽子に衣をまとい、右手に釣り竿、左手に鯛を抱えて岩に座った姿をしておられます。「えびす顔」という言葉がある通り、笑顔愛敬・和顔愛語の福徳を授けてくださる神様として信仰されてきました。
富岡八幡宮(恵比寿神)
恵比寿神を祀っている富岡八幡宮は1627年、当時の永代島に創建されました。
当時は小島だったこの一帯を埋め立て、社地・居住地として開き、深川公園・富岡町・門前仲町を含む60,508坪の社有地を得ました。
江戸最大の八幡様で「深川の八幡様」として多くの人に親しまれています。
八幡様境内に恵比寿宮があり、そちらでお参りと御朱印などを頂くことができます。

深川名物深川めし

深川宿
約4.5kmの七福神めぐりを終えていよいよ御昼食の時間です。
今回の御昼食は農林水産省が郷土料理100選にも指定した「深川めし」。
深川めしは江戸時代に忙しい漁師の日常食として広まりました。熱々のごはんに、味噌で煮込んだネギとあさりをぶっかけて食べるという、豪快な一品です。
忙しい漁の合間に手早く作れ、食べることができ、さらに栄養価も高いとしてもてはやされました。
深川めし
今回の御昼食のセットにはもう一つの深川めしもお楽しみいただけます。
その深川めしはあさりの炊き込みご飯で、大工さんや職人さんたちが弁当に持っていけるものとして誕生しました。
両方をいっぺんにお楽しみいただけるのも今回のツアーならでは、深川の歴史を見て聞いて味わえるツアーにぴったりのお食事です。

年初めの開運招福

深川七福神は全長4.5kmほどで距離もさほど長くないため、歩きなれていない方もチャレンジしやすい七福神めぐりです。
年初めだからこそ新しい気持ちで、福を頂きに深川の街をめぐる「深川七福神めぐり」はおすすめです。