目黒川の桜を貸切クルーズで優雅に楽しめる「目黒川桜回廊貸切クルーズ」ツアーをご紹介致します。
春といえばお花見。毎年桜が咲くのを楽しみにしているという方も多いのではないでしょうか。
都内には皇居乾通りや上野公園など桜の名所がいくつもありますが、中でも目黒川沿いは約3.8kmにわたって約800本もの桜が咲き誇る、都内最大級の桜回廊として有名です。
今回のツアーではそんな目黒川沿いの桜を貸切船の上からお楽しみいただけます。「水上の特等席」から見ることができますので、混雑もなく桜を満喫いただけます。
集合場所の「天王洲ピア桟橋」は、東京モノレール「天王洲アイル駅」中央口、りんかい線「天王洲アイル駅」出口より徒歩5分程の場所にあります。
ポケカルの赤い旗を目印に集合場所に向かうと、桟橋にはすでに4艘の船が停泊していました。この日は休日ということもあり、たくさんの方がツアーに参加されるようです。
時間ぴったりに桟橋の入口が開き、順番に船へと案内いただきました。席の指定はございませんので、どこでも好きな場所にお座りいただけます。クルーズツアーというと、右舷側、左舷側のどちらに乗った方がより景色を楽しめるのか気になる方もいらっしゃるかと思いますが、こちらのツアーでは目黒川の両岸に桜を見ることができますので、左右どちらに座っても同じように桜をお楽しみいただけます。
ポケカルオリジナルの目黒川桜マップを受け取ったら、船内ガイドの方のご挨拶でいよいよ約70分間の船旅スタートです。さて、桜の咲き具合はいかがでしょうか。
船は天王洲運河をゆっくりと進んでいきます。まず左側に見えてきたのは水上に浮かぶカラフルな家のような建物群。その奥にある大きな帆のようなものが張られた建物は、建築家・隈研吾氏が監修したイベントスペースで、週末などにはパーティー会場として使用されることもあるそうです。
運河を何度か曲がり、船は目黒川へと入って行きます。このツアーに参加するまで、桜が咲いているのは目黒川の一部の場所だけかと思っていましたが、実際には川のあちらこちらでたくさんの桜が咲いている光景を見ることができました。
写真右奥の濃いピンク色をした木は八重桜です。八重桜は少し遅咲きの桜ですが、日当たりが良いためかすでにきれいに咲いていました。
船の進む先いたるところに花筏ができています。水面も川岸もいちめんの桜色に染まる光景は、まさに春にしか味わうことのできない素晴らしい眺めです。白や薄い桃色、少し濃いピンク色など、品種によって少しずつ異なる桜の色をお楽しみいただけます。
青空にピンク色の桜と木々の緑がよく映えます。カメラをお持ちの方はぜひ写真におさめてみてはいかがでしょうか。どこまでも続く桜並木の見事さに思わずため息がこぼれてしまいました。
向こうから警視庁の巡視船がやって来ました。この時期はクルーズ船や個人所有のモーターボートなど、たくさんの船が目黒川を行き交うため、パトロールをしてくださっているそうです。
今度は他のクルーズ船とすれ違いました。行き交う船と手を振り合って挨拶するのも、このツアーならではの素敵な思い出になりそうです。
目黒川には京急本線、東海道本線、東海道新幹線、東急池上線などの鉄橋も架かっています。電車が通過していく様子を橋の下から見ることができるのも、クルーズツアーだからこそできる体験です。橋の名前や由来、船から見える景色などを船上ガイドさんが案内してくださいますので、見識も深まり退屈することもありません。
船は京急線「新馬場駅」、「北品川駅」から山手線「大崎駅」、「五反田駅」の近くを通り、「目黒駅」付近までやって来ました。
川の両岸には遠くまで桜並木が続き、水面には小鷺やゆりかもめが羽を休める姿もご覧いただけます。
この辺りの桜は水面に向かって枝を伸ばしていることが特徴です。周囲を高い建物に囲まれているため、桜は水面の照り返しの光を求めて下に向かって枝を伸ばしていき、このような姿になったのだそうです。
濃いピンクや淡い桜色など様々な濃淡の花びらが降り注いで、水面に花筏を作っています。桜並木は遠くに見える橋の向こうまで続き、まさに花霞という言葉がぴったりの光景です。
船は「太鼓橋」の近くでゆっくりとUターンし、目黒川を天王洲方面へと戻ります。見渡す限りの満開の桜に、皆様夢中でカメラのシャッターを切っていました。
船の上にもたくさんの桜の花びらが降り注ぎます。前も後ろも右も左も、どこを見ても満開の桜、桜、桜です!
首都高2号線目黒線の下を通過し、船はあっという間に「五反田駅」周辺まで戻ってまいりました。「区立五反田ふれあい水辺広場」内にある地域貢献施設「さくらてらす五反田」ではちょうどイベントが開催されており、たくさんの人が行き交う様子を船の上から眺めることができました。この並木道では、冬になるとイルミネーションを楽しむこともできるそうです。
複合施設「ゲートシティ大崎」近くの桜も満開です。風に吹かれて桜の花びらがひらひらと舞い、幻想的な風景を作り出しています。遠くにカモメが飛んでいる姿も見ることができました。船の上は陸上よりも風が強く感じられますので、上着が1枚あると安心です。
京急線「新馬場駅」近くには、ひときわ目立つ朱塗りの橋が架けられています。こちらは「鎮守橋」という橋で、川のすぐそばに建つ荏原神社へと続く参道の一部になっています。欄干の朱色と桜のピンク色が目に鮮やかです。
今度はカヌーを漕いでいる人たちとすれ違いました。警視庁の巡視船、クルーズ船、モーターボート、そしてカヌーと、今回のツアーでは色々な種類の船に出会うことができました。
いつの間にか随分と河口近くまで戻って来たようです。桜並木の向こうに架かるアーチ状の「アイル橋」付近で左に舵を切り、船は天王洲運河へと向かいます。
潮の関係でしょうか、桜の花びらが集まって濃い桜色のきれいな花筏ができていました。間近で花筏を見ることができるのも、クルーズツアーならではの楽しみですね。
船はクジラが描かれた水門の下を通過します。この水門のデザインは、昔、品川沖までクジラがやって来ていたことにちなんでいます。波の模様を左から読むと「しながわ」という隠し文字を見つけることができますよ。
ここまで来ると楽しかったツアーも間もなく終わりです。「新東海橋」を過ぎると、遠くに天王洲ピアの桟橋が見えてきました。
天王洲ピア桟橋近くにも桜がきれいに咲いています。大きな揺れもなく船は静かに着桟し、あっという間に約70分間のクルーズツアーは終了です。この後は自由解散となりますので、どこか他の場所へ桜見物に出掛けたり、買い物や食事を楽しむなど、それぞれに楽しい休日をお過ごしいただけます。
桜もちょうど見ごろで、船内ガイドさんのお話も楽しく、この時期にしか楽しめない特別なひと時を過ごすことができました。満開の桜の下を貸切でゆったりとクルーズできる「目黒川桜回廊貸切クルーズ」、皆様もぜひお試しください!
2018年03月31日晩秋から初冬にかけての紅葉とイルミネーションをのんびり味わえる旅「イルミネーションと紅葉めぐり 約1万坪の日本庭園「八芳園」紅葉御膳&東京名庭園の紅葉ゆったり3景めぐりバスツアー」をご紹介致します。
ツアーの集合場所は「東京駅」丸の内口 丸の内ビル前で、東京メトロ丸の内線「東京駅」4b出口(地上)のすぐ目の前にあります。JR・東京メトロ各線「東京駅」丸の内中央口 改札口からも徒歩5分程で到着できる場所です。
人の多い場所ですので、ポケカルの赤い旗を目印にして受付をすませバスへと向かいます。シートベルトを締めたらいよいよツアー出発。こちらのツアーでは都内3か所の紅葉と、丸の内のイルミネーションスポットとをめぐります。
最初に訪れたのは結婚式場・宴会場として名高い八芳園。明治初期に造られたという大きな門をくぐると、広大な庭園と格調高い建物が目に飛びこんできました。まずはエレベーターで本館上階にある宴会場へと向かい、昼食をいただきます。
昼食のメニューはこの時期限定の紅葉御膳。鮭ご飯はひかえめで上品な味付けで、香の物と一緒に口にふくむとほのかに秋の香りが漂いました。お刺身には添えられているのは固められた醤油です。
飲み物はお茶とお水がつきますが、それ以外に別料金でビールなどを注文することもできます。
紅葉御膳では、卵焼きや焼き魚、サトイモの煮物といった定番の味を少しずつ味わえます。
目にも鮮やかな黄色のイチョウに、サツマイモを甘く煮含めて作られたもみじ、柿の形の小さなおまんじゅうは、上品な味はもちろん、見た目にも秋を感じさせてくれる逸品です。
食後には可愛らしいデザートと庭園散策ガイドマップが配られました。ここ八芳園では、お食事を含めたっぷり90分の時間が取られていますので、食後はお喋りを楽しんだり、ガイドマップを片手に庭園をのんびりとご散策いただくことができます。
八芳園の庭園は、どこから見ても美しいことからその名がつけられた日本庭園で、約1万坪にもわたる広大な園内は知る人ぞ知る紅葉の名所でもあります。
錦鯉がのんびりと泳ぐ池の周りを、燃えるようないちめんの紅葉が彩ります。赤やオレンジの紅葉と青空、緑の常緑樹のコントラストが美しく、時間を忘れて見入ってしまいました。カメラをお持ちの方はぜひ撮影をお楽しみいただければと思います。
この日は日曜日ということもあり、何組ものカップルが結婚式の写真撮影を行っていました。今日一日で合計20組以上もの方が挙式をあげられたそうです。着物姿の新郎新婦も紅葉に映え、よりいっそう美しく見えます。
園内の一角には盆栽も置かれており、葉がすっかり赤くなっているものや、見事な果実を実らせているものもありました。中には樹齢500年以上の盆栽もあるそうですので、探されてみるのもいいですね。
正門の隣には小さな稲荷社が置かれていました。園内には他に大護神社とふたつのチャペル、茶室なども設けられています。
たっぷり散策を楽しんだ後はバスへと戻り、次の目的地、六義園へと出発です。
六義園は元禄15年(1702年)に川越藩主柳沢吉保によって造られた回遊式築山泉水庭園で、明治時代には三菱の創業者である岩崎彌太郎の別邸となりました。その後、岩崎家から東京市(現在の東京都)へと寄贈され、昭和28年(1953年)に国の特別名勝に指定されています。
六義園では1時間程の自由時間となりますので、各自のペースでゆっくりと紅葉狩りをお楽しみいただけます。
内庭大門を入ってすぐの場所に、見事に紅葉している木を見つけました。面積が87,809㎡もある広大な庭園内では、モミジやハゼノキ、カエデなどの紅葉をたっぷりと見て回ることができます。秋には紅葉スポットとして名高い六義園ですが、春には桜やツツジの花を楽しむことができるなど、四季折々の風景を味わえる場所でもあります。
園内の中央にある大きな池の周りには、人の背丈よりも高いススキも植わっており、穂が風に揺れる様子をたくさんの方が写真におさめていました。紅葉とはまた違う風情のある、秋を感じられるスポットです。
園内の大きな池の周りには、つつじ茶屋や吹上茶屋、滝見茶屋といったあずまやや、休憩所兼売店も置かれていますので、散策の合間にひと息つくのもいいですね。
あずまやからも紅葉した景色を楽しむことができました。
この他、一部では雪吊りもご覧になることができます。東北地方など雪が降る地域では、雪吊りは雪の重みで樹木の枝が折れないようにするためのものですが、雪の少ないこの東京の六義園では、冬景色を彩る装飾として雪吊りをしているということです。
3番目に向かったのは東京国立博物館。明治5年(1872年)に湯島聖堂で開催された博覧会に起源を持つ、歴史ある博物館です。所蔵品は約11万6,000件もあり、質・量ともに充実した博物館として有名ですが、本日のお目当ては庭園での紅葉観賞です。
博物館本館裏手にある庭園は、春と秋の年2回一般に開放されています。庭園内には中央の池の周囲に、円山応挙の障壁画(複製)のある応挙館や、狩野派による楼閣山水図のある九条館といった建物が置かれています。それらの建物の間を通る道にはイチョウの黄色い葉やモミジの真っ赤な葉が降り積もっており、まさに秋を感じられる散策を楽しむことができました。
こちらも自由散策となりますので、庭園内をゆっくりご覧いただいた後は、本館(日本ギャラリー)や東洋館(アジアギャラリー)といった常設展をお楽しみいただくのもいいですし、別料金にはなりますが、特別展をご覧いただくことも可能です。
再集合したら、バスは一路東京駅方面へと走ります。いつの間にかすっかり夕暮れ時となり、街にはぽつぽつと明かりが灯りはじめました。
朝に集合した「東京駅」丸の内口 丸の内ビル付近でバスを降りたら、丸の内仲通りや大手町仲通りでイルミネーションを見学し、ツアーは自由解散となります。
イルミネーションが点灯する頃には、大勢の人が丸の内仲通りに集まっていました。丸の内オリジナルカラーである「シャンパンゴールド」のLEDが約250本の街路樹に輝き、幻想的な雰囲気を醸し出しています。カメラをお持ちの方はぜひ写真におさめてみてはいかがでしょうか。
丸の内ビルの1階にも素敵なクリスマスツリーが飾られており、多くの方が写真を撮っていました。
このまま真っ直ぐ帰るのもいいですが、帰る道すがら各ビルに綺麗に展示されているクリスマスツリーをご覧になったり、お買い物や夕食をお楽しみいただくのもおすすめです。
3か所の紅葉めぐり、紅葉御膳のご昼食、そしてイルミネーションと、まさにこの時期ならではのツアーでした。
2017年11月26日幕末の歴史の風を感じる旅「<古地図で歩く幕末シリーズ>新撰組編 幕末の英傑!新撰組 土方歳三を知る!~高幡不動と幕末の日野を歩く」をご紹介致します。
ツアーの集合場所は、京王線「高幡不動駅」南口で、多摩モノレールの「高幡不動駅」からも徒歩数分の場所にあります。
ポケカルの赤い旗を目印に受付をすませると、ガイドレシーバーと地図が配られました。
こちらのツアーでは、道中の説明や案内はガイドレシーバーを通して行いますので、ガイドさんの声が聞こえず何を言っているのかわからないということもなく安心です。
また、古地図と現代の地図を見比べながら歩くため、歴史をより深く感じることができます。
最初に訪れたのは高幡不動尊金剛寺。関東三不動の一つに数えられており、1,100年以上の歴史を誇る名刹です。この日はお天気にも恵まれ、七五三のお詣りに訪れていた方も多く、境内は大変な賑わいをみせていました。
境内には土方歳三の銅像や、近藤勇・土方歳三両雄の顕彰碑が置かれています。高幡不動尊金剛寺は土方家の菩提寺であり、毎年歳三の命日に近い五月第二日曜日には新撰組まつりも開催されるなど、新撰組とゆかりのあるお寺です。
土方歳三の銅像の刀の拵えには、ハートマークのようなものが描かれていました。これは「猪の目透かし」といい、猪の目をかたどった意匠で、魔除けの意味合いを持つそうです。
銅像の前でガイドさんから歴史の説明を受けた後、境内を自由散策する時間が設けられました。
重要文化財に指定されている仁王門や不動堂、奥殿、高幡山の総本堂である大日堂などをご自身のペースでご覧いただけます。
境内はとても広く、他にも五重塔や弁天堂、松尾芭蕉の句碑などもあり、散策していて飽きません。
この日、境内ではリサイクルフリーマーケットも開催されており、骨董や昔の着物、古銭などが売られていました。中には新撰組が活躍した前後の時代、江戸から明治の頃の品物も出品されていたようです。
紅葉もちょうど見ごろで、たくさんの人が写真撮影を楽しんでいました。朱色の五重塔に赤いもみじ、そして青空と、色彩のコントラストに思わず心を奪われます。
自由散策の後は土方歳三の銅像の前で再集合し、高幡不動尊金剛寺からすぐの場所にある池田屋さんへと向かいました。ここは新撰組のグッズを専門に扱っているお店で、お饅頭などのお菓子やお酒、缶バッジやスマートフォンケースなどのお土産をお買い求めいただくことができます。
お買い物をお楽しみいただいた後は、多摩モノレール「高幡不動駅」へと向かいます。ここから隣の「万願寺駅」まではモノレールでの空中散歩。眼下には住宅街や田畑、川などが広がり、景色が移り変わる様子を楽しむことができました。
「万願寺駅」からは地図を片手に住宅街を歩きます。次の目的地である「とうかん森」は、土方歳三の生家があった場所です。
今は小さなお稲荷様とカヤやフジの木が数本あるだけですが、かつてこの辺りには20mを越える大きなムクノキなどの森がありました。「とうかん森」の名前の由来については、昔10余の家があったために「十家」を音読みして「とうかん森」の名前が付いたとも、また「稲荷」を音読みして「とうかん森」になったとも言われています。
土方歳三が12歳の頃、多摩川の洪水であたり一面が水浸しになってしまったため、土方家はこの場所を離れ、少し離れた場所へ母屋等を移築することになりました。その引越し先は、後で私たちが訪れる土方歳三資料館がある場所です。
こちらのツアーではこうした説明が大変細かく行われ、新撰組の歴史を改めて実感をもって学び直すことができます。<古地図で歩く幕末シリーズ>ならではの楽み方です。
続いて少し歩くと、石田寺(せきでんじ)が見えてきました。ここは土方歳三のお墓がある場所で、高幡不動尊金剛寺の末寺にあたります。石田寺は南北朝時代に建立され、一度は廃寺となりましたが、1593年に再建され、石田寺と名付けられました。
中に入ると、大きなカヤの木や観音堂が目に飛びこんできます。
土方一族が暮らしていたというだけあって、周囲のお墓には「土方家」の文字が彫られたものが多くありました。その中で、土方歳三の墓は入口から少し歩いたところに静かに残されています。
大政奉還から150年が経った現在でも、5月11日の命日には大勢の方がこの墓所をお参りに訪れるそうです。
最後に訪れたのは土方歳三資料館。土方歳三の子孫の方が運営する資料館です。かつて土方歳三がぶつかり稽古をしたという母屋の大黒柱が建物の梁として使われているなど、土方歳三の息づかいを感じることができるつくりになっています。
資料館の中では、館長さんが主な展示品の解説をしてくださいました。「誠」の文字が入った新撰組袖章や、愛刀である和泉守兼定、歳三が使用していた鉢金、書状などが展示されており、土方歳三が生まれ育ったこの地からやがて新撰組を結成し京都へと旅立った様子や、後に転戦を重ねて五稜郭に入城するまでの軌跡をありありと思い浮かべることができました。
資料館の一角には天然理心流の木刀を再現した木刀も飾られていて、実際に振ってみることもできます。手に取ってみるとずっしりと重く、かなり力がないと扱うことができません。
この他、館内にはお土産コーナーも設けられており、限定販売の新撰組グッズや土方歳三にちなんだメモ帳、図録などを旅の記念にお買い求めいただくことができます。
外に出ると、土方歳三が手植えしたという矢竹が青々と生い茂っていました。幼い頃にこの矢竹を植え、「われ壮年武人となって名を天下に上げん」と宣言したそうです。
ツアーはここで終了となりますが、この後は地図を片手に、今日訪れた場所をもう一度歩いてみてもいいですし、周囲の公園などを散策されるのもおすすめです。
幕末の乱世を駆け抜けた男の生きに触れることのできるツアー「<古地図で歩く幕末シリーズ>新撰組編 幕末の英傑!新撰組 土方歳三を知る!~高幡不動と幕末の日野を歩く」でした。
2017年11月19日お休みの日に家族や友人みんなで楽しめる「≪家族でお出かけ!≫東京初の水陸両用バス「スカイダック」東京観光&東京スカイツリー(R)天望デッキ(350M)~和食御膳ランチ付き~」をご紹介致します。
ツアーの集合場所は、東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー駅」正面口で、都営浅草線「本所吾妻橋駅」A4出口からも徒歩7分程の場所にあります。都営浅草線「押上駅」から東京スカイツリータウン(R)を抜けても徒歩15分程で到着できます。
ポケカルの赤い旗を目印に受付をすませたら、早速最初の目的地、昼食場所へと出発です。
昼食場所の「なりひら」は、東京スカイツリータウン(R)から徒歩5分程の場所にある、旬の野菜と新鮮素材にこだわった和食料理屋さんです。
昼食のメニューは「からあげ&お刺身定食」。小鉢も2つ付いていて、ボリュームがあります。肉、魚、野菜をまとめて食べられるのも嬉しいポイントですね。
食べ終わった後は東京スカイツリー(R)入場まで時間がありますので、そのままゆっくりお喋りに花を咲かせたり、徒歩5分程のところにある東京ソラマチ(R)でショッピングをお楽しみいただくこともできます。
その他、私のおすすめは近くの川沿いを散策することです。爽やかな風が吹いていて心地よく、のんびりと過ごすことができます。地元の方でしょうか、釣りをしている人の姿も見かけました。
東京スカイツリー(R)は2012年5月に開業し、今年で5周年を迎えました。634mという高さは東京周辺の旧国名「武蔵」の語呂合わせにもなっています。
再集合をして東京スカイツリー(R)天望デッキへと向かいます。個人で行くと、混んでいる日はチケットを買うにも長い時間列に並んで待たなければならないこともありますが、このツアーでは事前に団体予約されているので、スムーズに入場することができます。
手荷物検査を経て、エレベーターへ。天望シャトルと呼ばれるエレベーターは4基あり、それぞれ春・夏・秋・冬をテーマに異なる装飾が施されています。私の乗った天望シャトルは冬をテーマにしており、都鳥の空が描かれていました。分速600m、約50秒で天望デッキへ到着です。
この日はあいにくの曇り空でしたが、隅田川や上野恩賜公園、東京ドームなどを見渡すことができました。天望デッキは地上350mの高さにあり、晴れていれば高尾山や富士山も遠くにご覧いただけます。車や列車がまるでミニチュアのおもちゃのように動いている様は、いつまで見ていても飽きません。
天望デッキにはこの他、江戸時代に鍬形蕙斎によって描かれた「江戸一目図屏風」が展示されていたり、フォトサービスコーナーやカフェコーナー、ショップも設置されています。
別料金になりますが、450mの高さにある天望回廊にのぼって季節ごとのイベントをお楽しみいただくこともできます。
帰り道の途中にあるフロア340には、ガラス床が設置されていました。厚さ12mmの強化ガラスが4枚重ねられているそうです。東京スカイツリー(R)の鉄骨や付近の建物が自分の真下に見えるので、ガラスが割れてしまったらどうしようとドキドキしてしまいます。
地上に戻ったら本日最後のお楽しみ、水陸両用バス「スカイダック」へと向かいます。
水陸両用バス「スカイダック」は、2013年に東京に初登場しました。普通のバスとは違って車高が高く、独特のフォルムをしています。このバスの特徴はなんといっても、陸上だけでなく水上もそのまま走れること! 東京の下町観光をする途中で、水の中へのスプラッシュ体験も味わえるのです。
バスの後方に回ってみると、車体の下にスクリューがついているのを見つけました。
座席は指定席になっており、椅子の下には救命胴衣も備え付けられています。窓ガラスがついていないため解放感があり、外の景色がクリアに見えることも特徴のひとつです。
車内での食事は禁止されていますが、ペットボトルなど蓋の付いた飲み物はお持込みいただけます。
シートベルトを締めたらいよいよ出発です。ガイドさんの軽快な案内とともに、錦糸町、亀戸、西大島と東京の下町を順に車窓観光していきます。
途中、アヒルのくちばしのような形をしたダック笛が配られました。ガイドさんが出題する3択クイズに回答する時に使う他、いつでも好きな時に鳴らしてよいということで、お子様たちには特に大人気でした。
やがてバスは旧中川のほとりに到着します。ここからいよいよ水の中へとスプラッシュです。
カウントダウンのかけ声の練習をし、救命胴衣の説明を受けたらいざ出発。
「3、2、1、スカイダーック!!」
盛大な水しぶきとともに、バスは川の中をゆっくりと走り出しました。
旧中川には信号機のついた橋が架かっています。この先には荒川ロックゲートといって、荒川と旧中川という水位に差がある2つの川の間を船が行き来するための装置があります。この信号は、その荒川ロックゲートを通航するためのものなのだそうです。
カヌーを練習する人たちの姿や、鴨などの鳥を眺めながら、バスは旧中川をクルージングしていきます。途中では7ノットという、スカイダックで出せる最速のスピードも実演してくださいました。自転車ぐらいのスピードですが、国内にある他の水陸両用バスよりもずっと速いのだそうです。
たっぷりクルージングを楽しんだら、バスは先ほど下ったスロープを使って地上へ戻り、約20分間の休憩となりました。
旧中川は海に近いため、水の中に多少の塩分が含まれており、川から戻ったら車体をきれいに洗い流す必要があるのだそうです。
休憩場所は「旧中川・川の駅」になっており、お土産を買ったりカフェでくつろいだりできる休憩スペースが設けられています。土手から眺める川の景色はのどかで落ち着いていて、日々の喧騒を忘れさせてくれるようです。
バスは再び陸上を走り出し、ガイドさんの案内で東大島や亀戸梅屋敷などの景色を車窓から観光します。
先ほどのぼった東京スカイツリー(R)がきれいに見えるスポットも案内してくださいました。カメラをお持ちの方はぜひ写真におさめてみてはいかがでしょうか。
バスのりばに戻ったらツアーは解散です。まっすぐ家路につくのもよいですが、東京スカイツリータウン(R)を探検したり、東京スカイツリー(R)のライトアップを楽しんでから帰宅するのもおすすめです。
たった半日で、水・陸・空と3つの視点から東京&東京スカイツリー(R)観光を楽しめる「≪家族でお出かけ!≫東京初の水陸両用バス「スカイダック」東京観光&東京スカイツリー(R)天望デッキ(350M)~和食御膳ランチ付き~」でした。
2017年09月14日運気アップにぴったりの「東京三大龍鳥居めぐりバスツアー ~ウェスティンホテル東京「龍天門」にてお食事~」をご紹介致します。
東京に3つしかない柱に龍が彫ってある鳥居、それが東京三大龍鳥居です。品川神社、高円寺、馬橋稲荷神社の3か所にあり、今回のツアーでは3か所全てをめぐります。
どの鳥居も向かって左側が昇り龍、右側が下り龍で、左側の柱をさわると、昇り龍のように運気が上昇するといわれています。
今回訪れる4か所の神社仏閣のうち、高円寺を除く3か所では御朱印をいただくこともできますので、ご興味のある方は御朱印帳を持って行かれてはいかがでしょうか(込み合っている場合は半紙でのご案内になることもあります)。価格は1か所につき300円です。
集合場所の「東京駅 丸の内口 丸の内ビル前」は、JR・東京メトロ各線「東京駅」丸の内中央口より徒歩5分程のところにあります。ポケカルの赤い旗を目印に受付をすませ、バスへと乗り込みます。
東京駅を出発すると、バスは程なく最初の目的地・荏原神社に到着しました。
荏原神社は東京三大龍鳥居には含まれませんが、品川の龍神さまとして古くから信仰されてきた神社です。和銅2年(709年)9月9日に、奈良の元官幣大社・丹生川上神社より高?神(たかおかみのかみ=龍神)を勧請し、長元2年(1029年)9月16日に神明宮、宝治元年(1247年)6月19日に京都八坂神社より牛頭天王を勧請したという歴史があります。
木製のシンプルな鳥居をくぐり、まずは参拝。
現在の社殿は1844年のもので、軒下には見事な彫刻が施されています。荏原神社は勝運・学問・商売繁盛・交通安全・病気平癒・家内安全・恋などに特別のご神徳があるとされています。
社殿の屋根の左右からは、金色の瞳が印象的な龍が顔をのぞかせています。カメラをお持ちの方はぜひ写真におさめてみてはいかがでしょうか。
狛犬の彫刻も見どころのひとつです。背中に子どもを乗せた姿をしていて、尾は渦巻き、台座近くには花の彫刻も施されています。
神社を訪れる際は参拝するだけでなく、こうした狛犬の姿などを見てまわるのも楽しみのひとつになるのではないでしょうか。
ここからはいよいよ東京三大龍鳥居めぐりのスタートです。まずは1か所目、品川神社には荏原神社からすぐのご到着です。
品川神社は、文治3年(1187年)に源頼朝公が安房国の洲崎明神(現・千葉県館山市鎮座 洲崎神社)の天比理乃咩命を当地にお迎えし、海上交通安全と祈願成就を祈られたのを創始としています。関ヶ原の戦いでは徳川家康公が出陣の際に参拝し、戦勝を祈願しました。先の大戦では戦火を免れましたが、老朽化により昭和39年(1964年)に社殿が再建されています。
品川神社の入口にある大鳥居が、龍の彫られている鳥居です。向かって左側が昇り龍、右側が下り龍になっており、運気アップを狙いたい方は左側の昇り龍の柱をなでるとよいと言われています。スマートフォンや携帯電話で写真を撮って、壁紙に設定するのもよいですね。
階段を上がった先は広い境内になっており、正面にある拝殿の他、庖丁塚や神楽殿、宝物殿、石碑、さらに境内の裏には板垣退助の墓などが並んでいます。自由行動になりますので、思い思いのペースで参拝や見学をお楽しみいただけます。
拝殿の隣にある朱塗りの鳥居をくぐると、阿那稲荷社にご参拝いただけます。鳥居の先にある上社と、階段を少し下った先の下社に分かれています。
阿那稲荷社の一角には一粒萬倍の泉があり、ざるの中に印鑑や小銭を入れてご神水を注ぐと金運アップにつながるといわれています。ぜひお試しください。
境内を大鳥居の近くへと戻ると、富士塚をご覧いただけます。富士塚とは富士山信仰に基づき、富士山を模してつくられた人工の築山のことで、品川神社の富士塚は明治2年(1869年)に造られ、大正11年(1922年)に現在の場所へ移築されました。麓には可愛らしい蛙の像が置かれています。
蛙の像のすぐ横には浅間神社があり、狛犬の足元には富士山が描かれていました。神社の横に見える石積みの山が富士塚です。
いざ、富士塚へのミニ登山スタート。といっても本物の富士山とは違い、2~3分程であっという間に頂上まで登れます。頂上からは品川の町並みや京急線の列車が走る様子をご覧いただけます。
昼食はウェスティンホテル東京内の広東料理レストラン「龍天門」にて、中華ランチコースです。
なお、ウェスティンホテル内では、ショートパンツ、ランニングシャツ、ビーチサンダルの着用はご遠慮いただいているため注意が必要です。
レストランの名前が「龍天門」で、スプーンにも龍が彫られているなど、今回のツアーはまさに龍づくしになっています。
ランチはコース料理になっており、前菜、中華風スープ、もち米の焼売と野菜の餃子、白身魚の餡かけ、牛肉のオイスター炒め、ご飯、デザートというメニューです。デザートは杏仁豆腐とフルーツ、クッキーが乗ったデザートプレートになっています。別料金にはなりますが、紹興酒などをお楽しみいただくこともできます。
お腹がいっぱいになったところで次の目的地、高円寺へ出発です。
高円寺の駅名はご存知でも、お寺の高円寺には行かれたことがないという方も多いのではないでしょうか。
宿鳳山高円寺は1555年に開山した曹洞宗の寺院で、三代将軍・徳川家光が鷹狩りの際などに休息したという逸話が残されており、境内のあちこちに葵の紋を見ることができます。
緑豊かな参道を抜けると、静かで厳かな雰囲気の本堂が現れます。ご朱印やお賽銭箱はありませんので、手を合わせ心の中でそっと参拝します。三つ葉葵紋の入った鬼瓦や、軒下の天女や鳳凰、唐獅子などの彫刻も見どころです。
龍鳥居は境内の奥、稲荷社の前にあります。馬橋稲荷神社の龍鳥居と同じ作者によるもので、昭和8年に建立されました。白い柱全体に巻きついている龍は迫力満点です。柱の下の部分には狐や亀などの動物も彫られています。
参道では、もみじの葉が日の光をあびて美しいグラデーションを作っていました。お天気にもよりますが、カメラをお持ちの方は撮影もお楽しみいただけるスポットです。
最後に訪れるのは馬橋稲荷神社で、鎌倉時代末期に創建されたと伝えられています。
現在は阿佐ヶ谷となっていますが、昭和40年(1965年)に住居表示が改正されるまで、この辺りは馬橋という地名でした。馬橋稲荷神社の名前はこの馬橋という地名にちなんでいます。
高円寺と同じ作者による龍鳥居は高さが8mあり、龍のたてがみや爪、鱗の一枚一枚まで間近でご覧いただけます。鳥居の下には水の流れがあり、金魚が泳ぐ姿もお楽しみいただけます。
朱塗りの橋を渡って参道に進むと、空気の流れが外とは変わったように感じられました。
手水舎には雲に乗った龍が置かれ、龍の口から水が流れるようになっています。
本殿前にある朱塗りの随神門には、都内最大といわれる直径75cmの大きな鈴が吊るされています。「開運の大鈴」といって、この下で手を叩き音が響けば願いが叶うそうです。
拝殿は昭和13年(1938年)に改築されたものですが、奥にある本殿は天保年間の建築で、明治時代に一度修復されたと伝えられています。ご祭神は宇迦之魂神と大麻等能豆神です。
境内にはこの他、樹齢300年以上とされる白樫のご神木や斎霊殿、水神社、嚴島神社などがあり、自由にご参拝いただけます。
東京三大龍鳥居に加えて、品川の龍神さまと呼ばれる荏原神社、そして昼食場所も龍天門と、龍のパワーをたくさん貰えた一日でした。
2017年08月25日通勤などで訪れる機会は多くても、なかなか散策することのない東京駅周辺。今回はそんな東京駅周辺にある話題のスポットを訪れる「東京ステーションホテル館内ガイドツアー&明治生命館見学&丸の内街歩き ~ホテルフレンチコース付~」をご紹介致します。
ツアーの集合場所は、都営地下鉄三田線「日比谷駅」/東京メトロ千代田線「二重橋駅」1番出口地上で、JR「東京駅」(丸の内側)、またはJR/東京メトロ有楽町線「有楽町駅」からも徒歩圏内です。
「日比谷駅」/「二重橋駅」1番出口から地上に出ると、すぐ横が最初の目的地である明治生命館になっており、ポケカルの赤い旗を持ったガイドさんが迎えてくださいました。
明治生命館は1934年に竣工し、戦時中の金属回収や東京大空襲、戦後のGHQによる接収などを経て、1997年に昭和の建物としては初めて国の重要文化財に指定されました。現在も明治安田生命保険相互会社の本社ビルとして使用されています。
設計を担当したのは東京美術学校(現・東京芸術大学)教授の岡田信一郎で、鳩山会館やかつての歌舞伎座なども手がけた建築家です。
内部は自由見学になりますので、お好きなペースで見て回ることができます。
クラシカルなエレベーターで2階に上がり、まずご覧いただくのは資料・展示室。ここでは明治生命館の見どころや歴史、設計者の岡田信一郎やその他の建築に携わった人々に関する逸話などを学ぶことができます。
その後は順路に沿って、会議室、食堂、執務室や応接室、健康相談室などをご覧いただけます。どの部屋も映画に出てきそうな重厚な雰囲気が漂っており、工芸デザイナーの梶田恵がデザインしたという部屋ごとに異なる様式の家具も見どころとなっています。
1階に降りると広いラウンジと店頭営業室(丸の内お客様ご相談センター)があり、大理石の床にそびえ立つ白い柱、八角形の窪みと花の模様が彫られた天井など、荘厳なつくりが目を引きます。
床大理石の一部には、中生代ジュラ紀(2億年~1.35億年前)のアンモナイト化石が埋め込まれていますので、どこにあるのか探してみるのも面白そうです。
外に出て建物を見上げてみると、何本も並んだ太い列柱が目にとまりました。古代ギリシア・ローマの建築様式であるコリント式の列柱で、上部にはアカンサスの葉飾りが見事に彫刻されています。
明治生命館を見学した後は、東京駅方面へと向かって丸の内の街並みを散策します。普段は大勢のサラリーマンが忙しそうに行き交う街ですが、この日は休日ということもあって人もそう多くなく、ゆったりとした空気が流れていました。
ガイドさんのお話に耳を傾けたり、東京駅の姿をカメラにおさめたりしながら歩いていると、あっという間に次の目的地・東京ステーションホテルに到着です。
東京ステーションホテルはJR「東京駅」丸の内南口改札に直結しており、ここからはホテルの方が館内を案内してくださいます。
東京ステーションホテルの歴史は東京駅の歴史とともにあります。駅舎の設計を手掛けたのは、日本銀行本店などを代表作に持つ建築家の辰野金吾です。東京駅開業の翌年、大正4年(1915年)に開業した東京ステーションホテルは、戦争中は空襲により休館を余儀なくされましたが、1951年に営業を再開します。その後、東京駅丸の内駅舎保存・復元工事のための一時休館を経て、2012年に再オープンしました。
館内は通常、ホテルの宿泊者しか入れませんが、このツアーでは特別にホテルの方によるガイドつきで中をご見学いただけます。
レトロなイメージのある東京駅の外観とは打って変わって、内装はとてもモダンです。廊下には東京駅の昔の写真などが飾られており、ついつい立ち止まって眺めてしまいます。
150室ある客室の中から、最も広い特別室の「ロイヤルスイート」を見学させていただきました。
広さは173平方メートルもあり、リビングルームとベッドルームにウォークインクローゼットもついています。ソファに腰掛けることもでき、旅のいい記念になりそうです。
リビングルームにはキッチンもついていました。最近は外国人の方が宿泊されることもあり、ここで簡単な料理をしてパーティーを開く方もいるそうです。
リビングルームの一角には大きなデスクが備え付けられていて、原稿用紙柄のメモ用紙が置かれています。松本清張ら多くの文豪がよくこのホテルに滞在したことから生まれた、オリジナルデザインのメモ用紙だそうです。
窓の外には皇居へと続く行幸通りがまっすぐに伸びています。宿泊しなくてもこうした客室からの眺めを楽しめるというのも、このツアーの嬉しいポイントですね。
「ロイヤルスイート」の見学が終わり、続いて向かったのは「アーカイブバルコニー」。東京駅丸の内駅舎の南北にあるドームの内装を間近でご覧いただけるスペースです。
通常は真下から見上げるだけのドームですが、鷲のレリーフや8つの干支の彫刻、東京駅創建当時の石膏パーツが取りつけられたレリーフなどの見どころを、ここではじっくりと近くからご覧いただけます。
たっぷりとホテル内を見学した後は、4階にあるゲストラウンジ「アトリウム」でご昼食です。
アトリウムは東京駅の中央最上部、写真の三角屋根の部分に位置しており、通常は宿泊者専用の朝食ラウンジなどとして利用されています。
今回のツアーでは特別に、このアトリウムでフレンチのスペシャルコースをお召し上がりいただけます。
会場内は天井が高く広々としていて、ゆったりとくつろぐことができます。すぐそばに東京駅のホームや線路があるはずなのに、防音設備がしっかりしているのか、電車の音は全く聞こえません。
コースのメニューは
・海の幸と彩り野菜のサラダ仕立て(海老 帆立 蛸 烏賊 サーモン)
・ペイザンヌスープ
・真鯛のポワレ ひじきのクーリと柚子香るソース
・仔牛ロース肉のソテ 焦がしバターと有馬山椒風味の和風ソース
・軽いフロマージュのムース オレンジ風味 プチマドレーヌを添えて
・食後のコーヒー/紅茶
となっていました。
ドリンクも1杯ついており、赤・白ワインやビール、オレンジジュース、ウーロン茶の中からお選びいただけます。
1品ずつ運ばれてくる料理はどれも手が込んでいて見た目にも美しく、優雅なひとときをご堪能いただけます。
食べ終わった後は自由解散となりますので、90分間の時間ぎりぎりまでゆっくりとお食事やお喋りを楽しむのもいいですし、早めに切り上げて家路につくこともできます。ホテルは東京駅に直結していますので、お買いものをしたり、帰りにどこかへ寄るにも便利です。
歴史的建造物である明治生命館を訪れた後、東京ステーションホテルをガイドつきでご見学いただけるこのツアー。普段は宿泊者しか入れないレストランで、フレンチの昼食をお楽しみいただけるのも大きなポイントです。
「東京ステーションホテル館内ガイドツアー&明治生命館見学&丸の内街歩き ~ホテルフレンチコース付~」を皆様もぜひお試しください!
「迎賓館赤坂離宮本館見学&平成29年4月に再建!旧吉田茂邸見学と鳩山会館見学バスツアー ~嬉しい9マス弁当&お茶付~」をご紹介致します。
集合場所の「東京駅 丸の内口 丸の内ビル前」は、JR・東京メトロ各線「東京駅」丸の内中央口より徒歩5分程のところにあり、丸の内ビル前からは東京駅を一望することができます。ポケカルの赤い旗を目印に受付をすませ、バスに乗り込んだらツアー出発です。
迎賓館赤坂離宮は、明治維新以降の建造物としては初めて国宝に指定された貴重な建物で、日本で唯一のネオバロック様式の西洋風宮殿建築です。
かつて紀州徳川家の江戸中屋敷があった場所に洋風の東宮御所を建設しようと、明治32年(1899年)に着工し、10年をかけて完成しました。昭和天皇や今上天皇が一時期お住まいになりましたが、東宮御所としてはあまり使用されることはなく、改修工事を経て昭和49年(1974年)に迎賓館赤坂離宮となりました。
現在では世界各国の国王、大統領、首相などの国賓、公賓が宿泊し、首脳会談や晩餐会が開かれるなど外交の場となっています。
バスを降りると、壮麗な白亜の正門に圧倒されました。この正門も国宝に指定されています。
入口となる西門までは歩いて移動します。混んでいると並んでしばらくお待ちいただく場合もありますが、この日はすんなりと進むことができました。
入口では警備上の理由により、金属探知機による検査と手荷物検査をお受けいただきます。本館では飴やガムを含む飲食、携帯電話やスマートフォンなどの操作、写真撮影、日傘を露出させての携行は禁止されていますので、あらかじめ荷物の中にしまっておくとスムーズです。飲み物をお持ちの方は警備員の前で一口飲んでいただく必要があります。また業務用大型カメラ及び三脚・脚立・自撮棒等撮影補助機材の持ち込みはできません。
検査が済んだらいよいよご見学です。ここからは自由行動となりますので、思い思いのペースでお楽しみいただけます。本館では、有料の音声ガイドを利用したり、ボランティア説明員の解説をお聞きいただくこともできます。
残念ながら本館内部は写真撮影禁止のため写真はありませんが、「彩鸞(さいらん)の間」、「花鳥の間」、「羽衣の間」と「朝日の間」があり、「彩鸞の間」は軍隊調、「花鳥の間」は花や鳥、「羽衣の間」は謡曲の「羽衣」と、それぞれ異なったモチーフ・様式の装飾で飾られています。
室内の絵や装飾、大きなシャンデリアはもちろん、それぞれ模様の違うお皿やカーテンの束ね方、ドアノブの装飾まで、ため息の出るような美しさです。
本館の裏に設けられた主庭には、国宝に指定されている大きな噴水があります。本館と噴水をバックに写真撮影もできますので、カメラをお持ちの方にはおすすめのスポットです。
ベルサイユ宮殿の前庭にならいピンコロ石が敷き詰められた前庭では、本館正面の姿を鑑賞したり、写真撮影をお楽しみいただけます。ベンチやカフェもありますので、少し休憩して行くのもよさそうです。
次に向かうのは鳩山会館。
関東大震災の翌年大正13年(1924年)に、元内閣総理大臣・鳩山一郎が建てた鳩山家の私邸で、設計者は大正・昭和初期の建築家でとして活躍し、明治生命館やかつての歌舞伎座なども手がけた岡田信一郎です。修復を経て1996年から一般公開されています。
ハトをモチーフとした飾りの付いた正門でバスを降りたら、坂を上って入口へ。
玄関を入ると、左手には事務室や階段、右手には2つの応接室と食堂、英国風サンルーム、特別展示室が続いています。アダムスタイルの応接間には、工芸家・小川三知の手によるステンドグラスが飾られており、ひとつひとつ模様が違う様は見ていて飽きません。
かつてはこの応接室を多くの政治家が訪れ会談を行うなど、戦後政治の舞台として使用されました。
館内案内のビデオで鳩山会館の歴史を学んだり、椅子に腰掛けてゆっくりと部屋の装飾品を眺めることもできます。
2階へと続く階段にも、小川三知が制作したステンドグラスが飾られています。寺の塔の上をハトが舞っているデザインで、館内で最も大きなステンドグラスです。
2階では大広間と、鳩山一郎、一郎の妻・薫、長男で元外務大臣の威一郎それぞれの記念室をご見学いただけます。記念室の中には勲章やモーニング、記念品などの他、子どもの頃の通知表やラブレターも展示されるなど、興味深い展示になっていました。
バラの植えられた庭からは、イギリス風の外観をした建物全体を眺めることができます。東京のビル群に囲まれているとは思えないような、ゆったりとした空気に包まれます。
庭の一角には朝倉文夫作の鳩山和夫、春子夫妻像や、「日ソ共同宣言・日ロ国交回復50周年」を記念して建立された鳩山一郎の像が建立されています。
見学を終えたらバスに戻り、次の目的地へと出発です。
大磯へと向かう車中でお昼のお弁当タイムです。
蓋を開けると、9マスに仕切られた容器の中に、ご飯やハンバーグ、エビフライなどが彩りよく並べられていました。紙パックのお茶がついているのも嬉しいポイントです。
いよいよ最後の目的地、旧吉田茂邸に到着です。
旧吉田茂邸は、明治17年(1884年)に吉田茂の養父・健三が別荘として建てた邸宅で、昭和20年(1945年)からは吉田茂が本邸として暮らした場所です。
2009年3月に火災により焼失してしまいましたが、8年ぶりに再建され、2017年4月より一般公開されています。
趣きのある門をくぐり中へ。
門の近くには小さなバラ園や休憩所も設けられています。
数奇屋檜造りの本邸は建築家・吉田五十八が設計し、京都の宮大工により建築されました。
「吉田御殿」とも呼ばれ、吉田茂の政界引退後も多くの政治家が「大磯詣」を行うなど、政治の舞台となりました。
玄関では靴を脱ぎ中へと進みます。
応接間棟は昭和22年(1947年)頃、執務室として建てた棟で、1階の部屋は楓の間と呼ばれ、応接間として使われていました。
2階は吉田茂の私的な書斎で、畳敷きの部屋の一角には堀り炬燵が設けられています。ガラス棚の地袋には、吉田邸と首相官邸とを繋ぐダイヤルのない直通黒電話が置かれていました。部屋の北側には舟形の風呂もあります。
廊下には、吉田茂の「バカヤロー解散」にちなんだ言葉のオブジェや、葉巻型ベンチ、吉田茂の白足袋のオブジェが飾られています。当時を思い出される方も多いのではないでしょうか。
続く新館は昭和30年代に海外からの賓客を迎えるため、増築されました。吉田五十八の設計によるもので、和と洋が絶妙に融合されたつくりになっています。
新館1階の食堂はローズルームとも呼ばれ、アール・デコ調の柔らかな雰囲気が漂います。
窓の外に視線を移すと、サンルーム(温室)の様子もご覧いただけます。2009年に吉田茂邸が焼失した際、唯一焼け残った建物です。
2階には居間(金の間)と寝室(銀の間)があります。金の間は箱根や相模湾が一望できる他、お天気がよければ富士山もご覧いただける見晴らしのいい部屋です。銀の間は吉田茂が最期を迎えた寝室で、当時のベッドが再現されています。
邸宅内を見学した後は、緑いっぱいの庭園散策へ。
石積みの階段を上って行くと、七賢堂と書かれた小ぶりの建物が姿を現しました。
岩倉具視、大久保利通、三条実美、木戸孝允、伊藤博文、西園寺公望、吉田茂の7人が祀られた建物で、「七賢堂」の文字は佐藤栄作が揮毫したそうです。
道沿いに進んで行くと、海のそばに吉田茂の銅像が建てられていました。昭和58年に建立されたこの銅像の顔は、講和条約締結の地であるサンフランシスコを向いているのだそうです。
明治から戦後まで、近代政治の歴史の流れを身近に感じられる今回のツアー。
著名な建築家による華麗な建物をお楽しみいただけるのはもちろん、偉人たちの素顔が垣間見える瞬間もあり、1度で2度美味しいツアーです。
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