関東のおすすめ工場見学6選|大人もハマるその魅力とは?
近年、レジャーのひとつとして考えられるようになった工場見学。どこの工場もアイデアと趣向を凝らしており、大人が十分楽しめる内容になっています。しかも、原則見学費無料、試飲・試食・お土産付きの場合が多いため、お得感もいっぱいです!
チョコの製造過程がわかる!森永製菓・鶴見工場
横浜市内というアクセスの良さもあり、年間の見学者数約5万人という人気の工場です。最後に森永のレアなアイテムを購入できる点も魅力!
1899年(明治32年)に森永西洋菓子製造所として創業して以来、長きにわたっていくつもの人気菓子を製造・販売してきた森永製菓。現在は「鶴見工場」と「小山工場」という2つの工場で工場見学を実施しています。
今回ご紹介する鶴見工場は、1925年(大正14年)に創設され、現在では関東の一大拠点となっています。
工場見学は公式Webサイトで予約状況を確認の上、空きがある日なら2名以上(4歳以上)から予約できます。参加費は無料です。
鶴見工場で製造されているものは「小枝」「ダース」「ハイチュウ」といった森永の主力商品で、見学ツアーの所要時間は約90分。チョコボールの人気キャラ「キョロちゃん」のぬいぐるみが迎えてくれる入り口で受け付けを済ませたら、見学者待機室で待機します。
ツアーの開始時間になると、まずは映像視聴タイム。クイズなどを織り交ぜたわかりやすい内容で、森永製菓の歴史や概要を学びます。
その後、グループごとにスタッフが付き、いよいよ工場内へと案内されます。残念ながら撮影禁止、メモを取るのもNGなので、工場内の様子はしっかりと目に焼きつけましょう。
工場内では、チューイングソフトキャンディ「ハイチュウ」の製造工程や、「ダース」「小枝」の製造エリアでチョコレートの包装工程などを見ることができます。各所で女性スタッフが解説してくれ、見学者からの質問にも答えてくれます。
見学が済むとハイチュウやココア、キョロちゃんグッズといったお土産の配布があります。
その後のショップでの買い物も楽しみのひとつ。定番商品の他、季節限定や地域限定、キャラクターアイテムなど、他ではなかなかお目にかかれないレアな森永商品を購入することもできます。工場見学の記念、そして家族やお友達へのお土産にもぴったりです。
神奈川県横浜市鶴見区下末吉2-1-1
●予約方法
下記公式Webサイトの工場見学予約フォームからご予約ください。
※学校行事関係者優先のため、希望日時に予約できるかどうかは電話でお問い合わせください。
●見学可能時間
9:00~、10:00~、13:00~、14:00~
●アクセス
JR京浜東北線「鶴見駅」バス乗り場1番・2番から市営バス乗車「森永工場前」下車
京浜急行「京急鶴見駅」バス乗り場1番・2番から市営バス乗車「森永工場前」下車
●公式サイト:https://www.morinaga.co.jp/factory/visit/tsurumi/reservation/
明太子好きにはたまらない!めんたいパーク大洗
日本人に人気の食材・明太子のことがよくわかるテーマパークです。ゆるキャラが登場するなどアミューズメント化も進み、ますます注目度もアップ!
九州・福岡に本社がある明太子の老舗メーカー「かねふく」が運営する「めんたいパーク大洗」は2009年にオープン。同社の明太子は「原卵選びから熟成まですべてを衛生的な管理のもと自社で行っている」とのことで、大洗の工場ではその製造工程を見ることができます。
まずは全長100メートルもある「明太子ギャラリー」を歩きながら、原料のタラコを産むスケトウダラの生態や漁の様子、明太子づくりの歴史などを学びます。ちなみにスケトウダラはメスに求愛したり、威嚇するときに鳴き声を出す魚で、その珍しい声を聞くことができます。
その他パークのマスコットである「タラピヨ」が至るところに出没したり、休憩用のベンチが明太子の形になっていたりと、訪れる人を飽きさせないための工夫が凝らされています。
そしていよいよ製造工程の見学へ。ここでは多いときには1日に5トンもの明太子を生産していて、窓ガラス越しに、原卵の下準備から漬け込み、熟成、箱詰めまでの工程を見学できます。
最後のお楽しみは併設ショップでの買い物。その日できたての明太子や、明太ソーセージ、明太シュウマイなど種類も豊富。明太子の軍艦巻きやオープンサンドなどが用意された人気の試食コーナーもあります。
茨城県東茨城郡大洗町磯浜8255-3(大洗港第二埠頭内)
●予約方法
予約不要
●見学可能時間
9:00~18:00
※工場稼働時間:9:00~16:30
※日曜・祝日の11:30~12:30は工場が一時ストップ
●アクセス
大洗鹿島線「大洗駅」から徒歩約20分・タクシー約2分
ポッキーストリートが人気!グリコピア・イースト
ジャイアントポッキーのデコ体験やクイズ大会など、ユニークなイベントが満載の工場見学施設です。懐かしのおもちゃが並び、世代を問わず楽しめる点も魅力。
グリコの歴史やポッキー、プリッツといった定番スナックの製造工程を見学できる「グリコピア・イースト」。
見学当日の集合場所であるエントランスでは、グリコ商品を乗せ日本を縦断したグリコワゴンや、ポッキーとプリッツの巨大なオブジェが迎えてくれます。遅刻すると入館できないので早めに到着するようにしましょう。
見学ツアーは、1階のホールにてグリコの歴史を紹介する映像を見るところからスタート。グリコという社名の由来やおまけのおもちゃが付くようになった理由など、普段から親しみがあるグリコの知られざるエピソードが紹介されるので、大人も興味津々、スクリーンから目が離せません。
1階には、映像ホールの他にも壁一面に、約1500個の「おまけのおもちゃ」が展示してあるため、子供の頃を思い出しながら見て回ることができます。
次に進む工場エリアは「ポッキーストリート」と「プリッツストリート」の2フロアを順に巡ります。企業秘密のため、ポッキーにチョコレートをコーティングする工程を見ることはできませんが、仕分けや包装・梱包などの工程は見学可能です。
工場見学の最後には参加料500円でジャイアントポッキーのデコレーション体験も。チョコペンや砂糖菓子を使って好きなように飾り付け、出来上がったものはお土産用に持ち帰ることができます。ただし、デコレーション体験は小学3~6年生が優先され、土日や祝日はすぐに定員に達してしまうため、早めに申し込みをしておきましょう。
工場見学の後はスタジアムホールにてペアで参加するクイズツアーが行われます。優勝者には限定ポッキーのプレゼントがあるので、挑戦してみてはいかがですか?
見学が終わると参加者にグリコピア・イースト限定パッケージのプリッツや、極細ポッキー風船などがプレゼントされます。内容は変更される場合がありますが、レアなものが多くスペシャル感がたっぷりです。
グリコピア・イーストの工場見学ツアーは内容が充実していて人気が高いため、希望日が決まったら早めの予約が必須です。
埼玉県北本市中丸9-55
●予約方法
下記Webサイトから、または電話(048-593-8811)での予約が必須
●見学可能時間
9:30~、11:00~、12:30~、14:00~
●アクセス
JR高崎線「北本駅」からタクシーで約10分
※循環路線バス「けんちゃんバス」(グリコ工場方面行き)も利用可。
●公式サイト:https://www.glico.com/jp/enjoy/experience/glicopiaeast/
試飲とお土産で大満足!ヤクルト本社・茨城工場
世界各国で愛飲されているヤクルト。主力製品に含まれる乳酸菌やビフィズス菌の効能などをわかりやすく解説してくれるだけでなく、試飲もできて大満足の内容です。
「人も地球も健康に」をスローガンに掲げ、体に良い乳酸菌飲料の製造と販売で知られるヤクルト。「ヤクルトの原料液」とそこからつくられる「ヤクルト」、胃の中で働くビフィズス菌を使った「BF-1」を製造している茨城工場では、団体だけでなく少人数単位での工場見学が可能です。ただし、定員数が決まっていますので早めに申し込みましょう。
見学当日の流れは、まずビデオ映像とともに会社の歴史や概要、商品などについての説明を受けた後、早くも試飲タイムになります。
その後、実際の生産ラインへと進み、作業員が着用するユニフォームの工夫や、ヤクルトの容器について説明を受けます。
また、見学通路から「BF-1」の製造工程を見ることができます。
見学後はお土産のショッピングタイム。飲料製品だけでなく、ヤクルトで販売されている化粧品のお試しができたり、大人の女性が楽しめるような工夫もされています。
茨城県猿島郡五霞町川妻1232-2
●予約方法
見学希望日の1週間前までに、電話(FAX可)にての予約が必須
TEL:0280-84-2121/FAX:0280-80-0508
●見学可能時間
9:00~15:30(最終の案内開始時間は14:30)
●アクセス
JR宇都宮線「栗橋駅」からタクシーで約7分
できたて3種類のビールで乾杯!アサヒビール・茨城工場
地上60メートルの試飲会場で、できたてのビールを試飲できる「アサヒビール・茨城工場」。お酒を楽しむ大人のための見学ツアーです。
東京ドーム約8~9個分という広大な敷地が特徴のアサヒビール・茨城工場。国内で高いシェアを誇る「スーパードライ」をはじめ、「クリアアサヒ」「スタイルフリー」など6銘柄を製造しています。
見学時間になると、シアターホールの大型スクリーンでアサヒビールの取り組みについて説明を受けます。ムービーの上映が終わるとそれまで映像を映していたスクリーンがどんどん下がっていって……。参加者全員が「おーっ!」と声を上げること間違いなしの仕掛けが用意されています。
映像視聴が終わると実際の工場見学の始まりです。まずはビールの主原料となる麦芽やホップに触ったり、味見したり。その後は仕込み、ろ過、びん詰め、缶詰めなどの各工程を見学します。
見学後はお待ちかねの試飲タイム。会場となる「アイムタワー」は地上60メートルの上空に位置しており、眺めが抜群です。20分間の試飲タイムには、最大3杯までできたてのビールとおつまみをいただけます。車を運転してきた人やアルコールが苦手な人にはソフトドリンクの用意もあるので安心です。
試飲が終わったら、帰りのバスの出発時間までギフトショップで買い物をしましょう。ここでしか手に入らないレアな商品がそろっており、お土産として持って帰れば喜ばれること間違いなしです。
茨城県守谷市緑1-1-1
●予約方法
下記Webサイトから、または電話(0297-45-7335)での予約が必須
●見学可能時間
9:30~15:00
●アクセス
つくばエクスプレス・関東鉄道常総線「守谷駅」2番バス乗り場から無料送迎バスで約10分(予約制)
味わい豊かな醤油の秘密!キッコーマン・野田工場
江戸時代から続く醤油の聖地・野田。工場はハイテク化されても、つくり方のベースは昔から変わらない伝統的な方法です。醤油を使った変わり種スイーツなどの販売も人気です。
「おいしい記憶をつくりたい。」というスローガンのもと、日本の食卓に欠かせない醤油を提供し続けているキッコーマンは、「もの知りしょう油館」と呼ぶ工場見学施設を有し積極的に見学者を受け入れています。
工場見学の所要時間はおよそ60分で、最初の15分はシアタールームでのビデオ視聴から始まります。内容は会社の歴史やこれまでの業績、醤油の製造工程など。
ビデオを見終わったら、スタッフの説明を聞きながら館内を歩いて巡り、醤油が実際にできるまでの流れを学びます。
続いて製麹室(せいきくしつ)をガラス越しに見学。これは高温で蒸した大豆と細かく砕いた小麦、さらに種麹を合わせて3日間培養することで、醤油の素ともいえる醤油麹をつくる工程です。
本来、この醤油麹に食塩水を加えて「もろみ」をつくるのが次の工程ですが、これは屋外のタンクで行われるので見学はできません。
次に見られるのは培養された醤油麹に食塩水を加え、しっかり熟成させた「もろみ」をろ過する工程。ドロドロになったもろみを布でくるみ機械で圧力をかけながら絞り出したものが醤油になります。
その後はボトル詰めの工程を見たり、屋外タンクの説明などを受けて終了。ツアーの最後にお土産として「しぼりたて生しょうゆ200ml」を1本ずついただき解散となります。
見学終了後は、館内の売店「まめカフェ」で「しょうゆソフトクリーム」が食べられます。他にはないレアな味を堪能しましょう。
さらに、ここではせんべい焼き体験もできます。工場でつくった醤油を塗りながらじっくり焼き上げると、芳ばしく味わい深い手焼きせんべいが完成。その場で熱々を頬張ってもいいし、自宅に持ち帰って冷ましてから食べても良いでしょう。
千葉県野田市野田110キッコーマン食品野田工場内
●予約方法
電話(04-7123-5136)にて要予約
●見学可能時間
9:00~、10:00~、11:00~、13:00~、14:00~、15:00~
●アクセス
東武野田線「野田市駅」から徒歩約3分
「大人だからこそ楽しめる」がいっぱい!
これまで「工場見学=子供が見るもの」と思われがちでしたが、実は大人にとっても満足できるアクティビティが充実しています。行きたい日が決まったら早めの予約が必須です。工場見学で「楽しく学ぶ」を体感しましょう!