横須賀軍港めぐりと記念艦『三笠』見学&海軍カレーのご昼食付き

2017年07月12日

軍港めぐりと記念艦見学で横須賀の海をたっぷりと味わえる「横須賀軍港めぐりと記念艦『三笠』見学 ~海軍カレーの昼食付き~」ツアーをご紹介致します。

日本遺産に認定された横須賀市

神奈川県横須賀市は、「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち~」として、平成28年4月に日本遺産に認定されました。
今回のツアーで訪れる横須賀港や記念艦「三笠」は、どちらもこの横須賀市に位置しています。

横須賀市汐入桟橋


集合場所の「横須賀市汐入桟橋」は、京浜急行「汐入駅」より徒歩5分程の場所にあります。
受付をすませ列に並んでいると、今回乗船する「シーフレンド7」が港にゆっくりと入って来ました。2016年4月就航の新造船で、全長26.2m、晴天時の定員は230名です。
1階は長椅子の並ぶ客室、2階は屋根付きのデッキになっています。席の指定はございませんので、お好きな場所を選択いただけます。2階席は限られているため、立ったままクルーズを楽しむ方もいらっしゃいました。


船の入口では有料で双眼鏡を借りることもでき、間近で艦船をご覧になりたい方にはおすすめです。また、海の上は日射しが強く感じられることもありますので、帽子や日焼け止めなどをご準備された方が、より快適にクルーズを楽しむことができると思います。

案内人の方のご挨拶で、いよいよ約45分間の船旅がスタートします。
クルージング中にご覧いただける艦船は毎日変わります。さて、今日はどんな船に出会えるでしょうか。

アメリカ海軍横須賀基地

汐入ターミナルから出発した船は、ゆっくりと横須賀本港へ向けて進みます。
このあたりはアメリカ海軍横須賀基地になっており、航空母艦専用埠頭を中心に、様々な種類の艦船が停泊している様子を間近でご覧いただけます。


潜水艦が3隻停泊しているのを見つけました。目を凝らすと日本の国旗が翻っています。ここはアメリカ海軍側の場所ですが、日本の潜水艦も停泊しているのだそうです。


アメリカ海軍のイージス艦の姿も間近で確認することができました。ここで整備を行っているようです。
案内人の方が、イージス艦とは何か、レーダーはどこにあるかといったポイントをわかりやすく解説してくださいます。

東京湾から長浦港方面へ

船は少しスピードを上げ、アメリカ海軍横須賀基地を離れて東京湾を進みます。
海の向こうには遠く、東京スカイツリーも見えてきました。お天気によっては富士山もご覧いただけるそうなので、双眼鏡をお持ちの方はぜひ覗いてみてはいかがでしょうか。
手前側には横浜ランドマークタワー、日産自動車追浜工場などの建物もご確認いただけます。

長浦港

船は吾妻島の近くを通り、海上自衛隊司令部のある船越地区へと進んで来ました。
ここからは主に海上自衛隊に所属している艦船をご覧いただけます。


海洋観測船が3隻停泊していました。それぞれ「5105 にちなん」「5106 しょうなん」「5104 わかさ」という名前で、海底の地盤調査を行ったり、潮の流れなどを調べたりしているそうです。


番号も名前も書かれてない船がありました。引退したために番号と名前とを消されてしまったのですが、元は「303 はちじょう」という掃海艦で、海中に沈む機雷を撤去していたのだそうです。

新井掘割通路


船は陸地側と吾妻島との間にある、新井掘割水路へと進みます。新井掘割水路とは、横須賀港と長浦港をむすぶ目的で明治時代に掘られた水路です。
前方に目をやると、水路の向こうに何隻もの巨大な艦船の姿が確認できます。


水路の途中、日本国旗とアメリカ国旗とが並んで翻っていました。


水路を抜けると、右手側に海上自衛隊の吉倉桟橋があります。
掃海母艦の「463 うらが」、護衛艦の「109 ありあけ」といった艦船が次々と登場し、シャッターチャンスが続きます。

前方に視線を移すと汐入ターミナルの景色がだんだんと見えてきました。約45分間のクルーズはそろそろ終了です。
ターミナルに到着しましたら、ポケカルの赤い旗を目印に再集合します。


ターミナルのチケット売り場では、チケットに印字された番号を使っての抽選会に参加したり、お土産を購入いただくこともできます。
天井を見上げると大きなシャンデリアがありました。
こちらは、かつて汐入駅前にあったEMクラブという下士官兵集会所のシャンデリアを再現したものなのだそうです。

どぶ板通り商店街へ


ターミナルと昼食会場との間には、どぶ板通り商店街があります。京急汐入駅からアメリカ海軍横須賀基地にかけて広がる商店街で、第2次世界大戦後には、横須賀に駐留したアメリカ軍の兵士たちを中心に栄えていました。現在でも、日本とアメリカの雰囲気をミックスしたような個性豊かなお店が軒を連ねています。
どぶ板通りという名前の通り、昔は道の真ん中にどぶ川があり、鉄板で蓋をしていたそうですが、今ではすっかり舗装されています。


歩道には横須賀にゆかりのある有名人の手形レリーフが埋め込まれていました。
どんな有名人のレリーフがあるのかを探してみたり、手形とご自身の手のサイズを比べてみるのも面白そうです。

海軍カレー


昼食会場の「魚藍亭」は、どぶ板通り商店街を抜けてすぐのところにあります。


メニューは海軍カレー。
イギリス海軍から日本海軍へと伝えられたレシピを再現したもので、カレーとサラダ、牛乳がセットになっています。カレーはさらさらとしたルーが特徴です。有料にはなりますが、追加でビールなどもご注文いただけます。
お腹を満たしたら次の散策ポイント、記念艦「三笠」へ。

記念艦「三笠」


「三笠」は日露戦争当時、東郷平八郎司令長官が指揮した連合艦隊の旗艦です。明治38年の日本海海戦ではロシアのバルチック艦隊を撃滅し、日本の勝利に貢献しました。その後、記念艦として保存することが決まり、大正15年に現在の場所に固定されました。
現在では、「三笠」はイギリスの「ヴィクトリー号」、アメリカの「コンスティチューション号」とともに、世界の三大記念艦のひとつとして知られています。


階段を上り中に入ると、まずは係の方から艦内の説明を聞いた後、「三笠」にまつわるビデオをご覧いただきます。
その後は自由解散となりますので、思い思いに艦内をご散策いただけます。


艦内は中甲板、上甲板と艦橋部分とに分かれています。
このうち中甲板には、日露戦争や日本海海戦にまつわる品々や測距儀、パノラマ模型などが展示されています。士官室や長官公室では、当時使われていた部屋の様子を再現した展示もご覧いただけます。


展示室には日本海海戦を操艦シミュレーターやVRで体感できるコーナーも設けられていました。ご興味のある方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。


上甲板では、30センチ前部主砲や15センチ副砲、三六式無線電信機などを間近でご覧いただけます。
甲板から艦橋部分に上ると、目の前に広がる横須賀の街並みや海をお楽しみいただくこともできます。

大満足の一日

クルージングと散策で横須賀の海の魅力を味わえる「横須賀軍港めぐりと記念艦『三笠』見学 ~海軍カレーの昼食付き~」を皆様もぜひお試しください!