目黒川桜回廊貸切クルーズ

2018年03月31日

目黒川の桜を貸切クルーズで優雅に楽しめる「目黒川桜回廊貸切クルーズ」ツアーをご紹介致します。

目黒川は約800本の桜が咲き乱れる桜の名所

春といえばお花見。毎年桜が咲くのを楽しみにしているという方も多いのではないでしょうか。
都内には皇居乾通りや上野公園など桜の名所がいくつもありますが、中でも目黒川沿いは約3.8kmにわたって約800本もの桜が咲き誇る、都内最大級の桜回廊として有名です。

今回のツアーではそんな目黒川沿いの桜を貸切船の上からお楽しみいただけます。「水上の特等席」から見ることができますので、混雑もなく桜を満喫いただけます。

天王洲ピア桟橋に集合


集合場所の「天王洲ピア桟橋」は、東京モノレール「天王洲アイル駅」中央口、りんかい線「天王洲アイル駅」出口より徒歩5分程の場所にあります。
ポケカルの赤い旗を目印に集合場所に向かうと、桟橋にはすでに4艘の船が停泊していました。この日は休日ということもあり、たくさんの方がツアーに参加されるようです。

時間ぴったりに桟橋の入口が開き、順番に船へと案内いただきました。席の指定はございませんので、どこでも好きな場所にお座りいただけます。クルーズツアーというと、右舷側、左舷側のどちらに乗った方がより景色を楽しめるのか気になる方もいらっしゃるかと思いますが、こちらのツアーでは目黒川の両岸に桜を見ることができますので、左右どちらに座っても同じように桜をお楽しみいただけます。

ポケカルオリジナルの目黒川桜マップを受け取ったら、船内ガイドの方のご挨拶でいよいよ約70分間の船旅スタートです。さて、桜の咲き具合はいかがでしょうか。

天王洲運河


船は天王洲運河をゆっくりと進んでいきます。まず左側に見えてきたのは水上に浮かぶカラフルな家のような建物群。その奥にある大きな帆のようなものが張られた建物は、建築家・隈研吾氏が監修したイベントスペースで、週末などにはパーティー会場として使用されることもあるそうです。

目黒川へ


運河を何度か曲がり、船は目黒川へと入って行きます。このツアーに参加するまで、桜が咲いているのは目黒川の一部の場所だけかと思っていましたが、実際には川のあちらこちらでたくさんの桜が咲いている光景を見ることができました。

写真右奥の濃いピンク色をした木は八重桜です。八重桜は少し遅咲きの桜ですが、日当たりが良いためかすでにきれいに咲いていました。

船の進む先いたるところに花筏ができています。水面も川岸もいちめんの桜色に染まる光景は、まさに春にしか味わうことのできない素晴らしい眺めです。白や薄い桃色、少し濃いピンク色など、品種によって少しずつ異なる桜の色をお楽しみいただけます。

青空にピンク色の桜と木々の緑がよく映えます。カメラをお持ちの方はぜひ写真におさめてみてはいかがでしょうか。どこまでも続く桜並木の見事さに思わずため息がこぼれてしまいました。

向こうから警視庁の巡視船がやって来ました。この時期はクルーズ船や個人所有のモーターボートなど、たくさんの船が目黒川を行き交うため、パトロールをしてくださっているそうです。

今度は他のクルーズ船とすれ違いました。行き交う船と手を振り合って挨拶するのも、このツアーならではの素敵な思い出になりそうです。

目黒川には京急本線、東海道本線、東海道新幹線、東急池上線などの鉄橋も架かっています。電車が通過していく様子を橋の下から見ることができるのも、クルーズツアーだからこそできる体験です。橋の名前や由来、船から見える景色などを船上ガイドさんが案内してくださいますので、見識も深まり退屈することもありません。

桜が満開の太鼓橋


船は京急線「新馬場駅」、「北品川駅」から山手線「大崎駅」、「五反田駅」の近くを通り、「目黒駅」付近までやって来ました。
川の両岸には遠くまで桜並木が続き、水面には小鷺やゆりかもめが羽を休める姿もご覧いただけます。

この辺りの桜は水面に向かって枝を伸ばしていることが特徴です。周囲を高い建物に囲まれているため、桜は水面の照り返しの光を求めて下に向かって枝を伸ばしていき、このような姿になったのだそうです。

濃いピンクや淡い桜色など様々な濃淡の花びらが降り注いで、水面に花筏を作っています。桜並木は遠くに見える橋の向こうまで続き、まさに花霞という言葉がぴったりの光景です。

船は「太鼓橋」の近くでゆっくりとUターンし、目黒川を天王洲方面へと戻ります。見渡す限りの満開の桜に、皆様夢中でカメラのシャッターを切っていました。

船の上にもたくさんの桜の花びらが降り注ぎます。前も後ろも右も左も、どこを見ても満開の桜、桜、桜です!

五反田から大崎へ


首都高2号線目黒線の下を通過し、船はあっという間に「五反田駅」周辺まで戻ってまいりました。「区立五反田ふれあい水辺広場」内にある地域貢献施設「さくらてらす五反田」ではちょうどイベントが開催されており、たくさんの人が行き交う様子を船の上から眺めることができました。この並木道では、冬になるとイルミネーションを楽しむこともできるそうです。

複合施設「ゲートシティ大崎」近くの桜も満開です。風に吹かれて桜の花びらがひらひらと舞い、幻想的な風景を作り出しています。遠くにカモメが飛んでいる姿も見ることができました。船の上は陸上よりも風が強く感じられますので、上着が1枚あると安心です。

荏原神社


京急線「新馬場駅」近くには、ひときわ目立つ朱塗りの橋が架けられています。こちらは「鎮守橋」という橋で、川のすぐそばに建つ荏原神社へと続く参道の一部になっています。欄干の朱色と桜のピンク色が目に鮮やかです。

今度はカヌーを漕いでいる人たちとすれ違いました。警視庁の巡視船、クルーズ船、モーターボート、そしてカヌーと、今回のツアーでは色々な種類の船に出会うことができました。

ピンクの花筏と天王洲運河


いつの間にか随分と河口近くまで戻って来たようです。桜並木の向こうに架かるアーチ状の「アイル橋」付近で左に舵を切り、船は天王洲運河へと向かいます。

潮の関係でしょうか、桜の花びらが集まって濃い桜色のきれいな花筏ができていました。間近で花筏を見ることができるのも、クルーズツアーならではの楽しみですね。

船はクジラが描かれた水門の下を通過します。この水門のデザインは、昔、品川沖までクジラがやって来ていたことにちなんでいます。波の模様を左から読むと「しながわ」という隠し文字を見つけることができますよ。

ここまで来ると楽しかったツアーも間もなく終わりです。「新東海橋」を過ぎると、遠くに天王洲ピアの桟橋が見えてきました。

天王洲ピア桟橋近くにも桜がきれいに咲いています。大きな揺れもなく船は静かに着桟し、あっという間に約70分間のクルーズツアーは終了です。この後は自由解散となりますので、どこか他の場所へ桜見物に出掛けたり、買い物や食事を楽しむなど、それぞれに楽しい休日をお過ごしいただけます。

大満足の桜満開クルーズ

桜もちょうど見ごろで、船内ガイドさんのお話も楽しく、この時期にしか楽しめない特別なひと時を過ごすことができました。満開の桜の下を貸切でゆったりとクルーズできる「目黒川桜回廊貸切クルーズ」、皆様もぜひお試しください!