東京のおすすめ美術館10選!2016年開催の展覧会でアートに触れよう!

2016年06月11日

東京にある美術館で展示されているテーマは古典からモダン、庭園や建築と幅広く、目的に合わせて行きたい美術館を選ぶことができます。今回は、東京23区のおすすめ美術館10選と、それぞれの美術館で7月以降に開催される展覧会やイベントをご紹介します。

上野の森美術館(台東区)

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現代的かつユニークな企画展が人気の上野の森美術館では、新進気鋭の作家の作品に触れることができます。

●美術館の概要
上野恩賜公園の敷地内に立つ上野の森美術館は、美術や芸術の普及事業を行っている「公益財団法人日本美術協会」によって運営されている美術館です。もとの日本美術協会美術展示館を改装し、1972年4月にリニューアルオープンしました。常設展示はなく、企画展や公募展などが中心となっています。過去には、有名少年漫画やアニメなどのポップカルチャーをテーマにした企画展も行われました。

●VOCA展
上野の森美術館で毎年開催されるのが、「VOCA展」と呼ばれる現代美術の展覧会です。VOCA展は1994年に開始され、学芸員やジャーナリストなどに推薦された40歳以下の若手作家が参加します。展示作品の中から受賞作が決められ、新たな作家の発掘の場ともなっています。

●2016年開催の展覧会
2016年おすすめの展覧会は、「ポール・スミス展」です。デザインスタジオの再現や、ポールの頭の中を表した映像インスタレーション(空間を利用した現代アート)などで、ファッションデザイナーのポール・スミスの世界観を表現しています。会期は7月27日 (水) ~8月23日 (火)。ブランドが創立されてから現在に至るまでの歴史を見ることができるため、ファッションに興味のある人はもちろん、そうでない人も楽しめるでしょう。

・住所
〒110-0007
東京都台東区上野公園 1-2
・アクセス
JR山手線「上野駅 」公園口より徒歩3分
東京メトロ・京成電鉄「上野駅」より徒歩5分
・公式サイト:http://www.ueno-mori.org/

国立西洋美術館(台東区)

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国立西洋美術館といえば、建物自体が作品となっている美術館です。ここで展示されているオーギュスト・ロダンの「考える人」の銅像を、ご存知の方は多いのではないでしょうか。

●美術館の概要
国立西洋美術館は、西洋美術などの作品を一般市民に広めることを目的に1959年に創立されました。スイス出身の有名建築家、ル・コルビュジエが設計したことで有名です。印象派作家の絵画やフランス美術を中心に展示されています。

●松方コレクション
多くの美術品を収集したことで知られる実業家、松方幸次郎が集めた「松方コレクション」を常設展示しており、14世紀~20世紀初めまでの貴重な作品が展示されています。印象派を代表するモネやルノアールの作品は見応え抜群です。

●2016年開催の展覧会
2016年の展覧会では、10月15日(土)~2017年1月15日(日)の期間に開催される「クラーナハ展―500年後の誘惑」がおすすめです。ドイツ・ルネサンスを代表する画家として知られるルカス・クラーナハの日本初の展覧会となります。会期中には講演会やスライドトークなどのイベントも行われる予定です。

・住所
〒110-0007
東京都台東区上野公園7-7
・アクセス
JR山手線「上野駅」公園口より徒歩1分
京成電鉄京成線「上野駅」より徒歩7分
東京メトロ銀座線
・日比谷線「上野駅」より徒歩8分
・公式サイト:http://www.nmwa.go.jp/jp/index.html

黒田記念館(台東区)

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「日本近代洋画の父」と呼ばれて、切手のモチーフにもなった「湖畔」などの作品を残した黒田清輝。10代の頃から9年間フランスに留学して絵画を学び、帰国後は指導者として新たな才能を見いだすことにも力を注ぎました。

●美術館の概要
黒田清輝の作品が数多く展示されている黒田記念館は、1928年に竣工されました。黒田記念館では、亡くなった画家の遺作を館内に展示し、その功績を世に広めるなど美術奨励事業のほか、日本・東洋美術に関する調査研究も同館内で進められてきました。昭和初期に活躍した建築家・岡田信一郎が設計した美術館の建物が、当時の建築物として貴重なものであったことから、2002年には国の登録有形文化財に登録されました。

●黒田清輝の代表作品

・湖畔
黒田の妻であった照子夫人が箱根の芦ノ湖の前に腰かける姿が描かれ、重要文化財に指定されています。

・昔語り
京都旅行の際に寺の僧から聞いた悲恋物語から着想を得て描かれました。完成品が焼失しているため原画を見ることはできませんが、デッサンや習作が多く残っています。

・智・感・情
3点の裸婦像を並べた作品で、パリ万博にも出展された、世界的に有名な作品です。背景はもともと金地でしたが、劣化が進み修復作業が進められました。

●2016年開催の展覧会
2016年3月~5月には、東京国立博物館にて特別展「生誕150年 黒田清輝─日本近代絵画の巨匠」が開催されていました。その関係で、6月13日(月)まで黒田記念館は休館となり、それ以降は通常通りの運営となります。今後の展覧会や展示作品は随時公式サイトに掲載されるため、興味のある人はチェックしてみてはいかがでしょうか。

・住所
〒110-8712
東京都台東区上野公園13-9・アクセス
JR山手線「上野駅」公園口・「鶯谷駅」南口より徒歩15分
東京メトロ日比谷線「上野駅」・「根津駅」より徒歩15分
京成電鉄京成線「上野駅」より徒歩15分

・公式サイト:http://www.tobunken.go.jp/kuroda/index.html

東京国立近代美術館(千代田区)

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皇居近くの北の丸公園にあるのが、東京国立近代美術館です。皇居観光と合わせて立ち寄ってみてはどうでしょうか。

●美術館の概要
東京国立近代美術館は1952年、日本初の国立美術館として開館しました。開館から60年を迎えた2012年に、所蔵品ギャラリーのリニューアルが行われました。約4,500平方メートルの展示スペースを備えた本館のほかに、工芸館、フィルムセンターもあります。「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」など一風変わったタイトルの企画展もあり、幅広い層の関心を集めています。

●MOMATコレクション
定期的に開催されている「MOMATコレクション」は、国内最大規模のコレクション展示です。日本画、洋画、写真、映像など、幅広いジャンルの貯蔵アート作品の中から、各会期に約200点ずつ展示されています。

●2016年開催の展覧会
2016年の展覧会のおすすめは、8月30日(火)~11月13日(日)の会期で行われる「トーマス・ルフ展」です。「巨大カラー写真のパイオニア」と呼ばれるドイツの写真家、トーマス・ルフの回顧展で、日本で初めて開催されます。

・住所
〒102-8322
東京都千代田区北の丸公園3-1・アクセス
東京メトロ東西線「竹橋駅 」1b出口より徒歩3分

・公式サイト:http://www.momat.go.jp/

国立新美術館(港区)

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国立新美術館は、コレクションを持たない美術館です。館内の広さや敷地内の植物の多さ、千代田線乃木坂駅から直結しているアクセスのよさもポイントです。

●美術館の概要
14,000平方メートルにも及ぶ国内最大級の展示スペースを持つ国立新美術館は、2007年に開館した比較的新しい美術館です。日本有数の建築家、黒川紀章によるモダンなデザインの建物が印象的で、「森の中の美術館」がテーマとなっています。さまざまなジャンルの展覧会を開催し、情報収集・提供事業を進めるなど、美術品の展示のみを行う従来の美術館とは異なるタイプの機能を持っています。

●幅広いジャンルの企画展
近代・現代アートを中心としつつも古典美術の企画展を開催するなど、幅広いジャンルを取り扱っています。最新テクノロジーを駆使したメディアアートも積極的に紹介しています。2015年には、フェルメールやレンブラントの名作の巡回展示「ルーヴル美術館展」や、日本の現代文化にテーマを絞った「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展」などが開催されました。

●2016年開催の展覧会
2016年の展覧会のおすすめは、7月13日(水)~10月10日(月・祝)の会期で開催される「日伊国交樹立150周年特別展 アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」です。イタリアのアカデミア美術館で所蔵されている、ルネサンス期ヴェネツィア絵画を中心とした、約60点の貴重な作品を見ることができます。

・住所
〒106-8558
東京都港区六本木7-22-2・アクセス
東京メトロ千代田線「乃木坂駅」青山霊園方面改札6出口より徒歩0分(美術館直結)
都営大江戸線「六本木駅」7出口より徒歩約4分
東京メトロ日比谷線「六本木駅」4a出口より徒歩約5分

・公式サイト:http://www.nact.jp/

森美術館(港区)

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「アート&ライフ」をモットーに、アジアの現代美術をメインに展覧会を開催している森美術館。六本木ヒルズ内にあるグローバルな美術館です。

●美術館の概要
森美術館は、2003年に、森ビル社長の森稔氏によって創立されました。火曜日以外は22時まで開館しているため、仕事やショッピングを楽しんだ後に見に行けるのも魅力です。また、アメリカの有名建築家であるリチャード・グラックマンによる設計で、空間を上手く利用したギャラリーが特徴的です。

●過去の展覧会
これまでには、日本を代表する現代美術家として知られる村上隆による「村上隆の五百羅漢図展」や、ベトナム出身で世界的に活躍する現代美術化のディン・Q・レによる「ディン・Q・レ展 明日への記憶」などが開催されています。

●2016年開催の展覧会
2016年の展覧会のおすすめは、7月30日(土)~2017年1月9日(月・祝)の会期で開催される「宇宙と芸術展―かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ―」です。ダ・ヴィンチやガリレオ・ガリレイなどによって描かれた天文学資料などをはじめ、「宇宙」をテーマに昔と今のアートが混ざり合う展覧会です。

・住所
東京都港区六本木6-10-1
六本木ヒルズ森タワー 53F・アクセス
東京メトロ日比谷線「六本木駅」1C出口より徒歩0分
都営地下鉄大江戸線「六本木駅」3出口より徒歩4分
都営地下鉄大江戸線「麻布十番駅」7出口より徒歩5分
東京メトロ南北線「麻布十番駅」4出口より徒歩8分
東京メトロ千代田線「乃木坂駅」5出口より徒歩10分

・公式サイト:http://www.mori.art.museum/jp/index.html

東京都庭園美術館(港区)

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美術館は、外観や内装などの建築物・空間も魅力のひとつ。東京都庭園美術館は、充実した展示品はもちろんのこと、モダニズム風建築の建物や敷地内の緑豊かな庭園の美しさも特徴です。

●美術館の概要
東京都庭園美術館は1983年に開館された、モダニズム風建築の美術館です。もとは宮家の旧朝香宮邸として使用されており、アール・デコ様式の設計を活かした内装なども見どころです。敷地内にある日本庭園や西洋庭園の散策を楽しめるのも魅力です。

●過去の展覧会
2015年には、旧朝香宮邸を鑑賞する「建築をみる2015」、アール・デコの名品が展示された「ARTアールDECOデコCOLLECTORSコレクターズ」の2つが楽しめる「アール・デコの邸宅美術館展」が開催されました。

●2016年開催の展覧会
2016年4月22日(金)~7月5日(火)会期で開催の「メディチ家の至宝」は、ボッティチェリ、レオナルド・ダ・ヴィンチを支援し、ルネサンス美術の発展に貢献したメディチ家に関連する美術品の展覧会です。
また、7月16日(土)~8月31日(水)に「こどもとファッション―小さい人たちへの眼差し」が開催されます。明治時代以降の洋装こども服や、西洋の貴重なこども服など、絵画や写真を含めた約150点の展示を見ることができます。

・住所
〒108-0071
東京都港区白金台5-21-9・アクセス
JR山手線「目黒駅」東口/東急目黒線「目黒駅」正面口より徒歩7分
都営三田線・東京メトロ南北線「白金台駅」1番出口より徒歩6分

・公式サイト:http://www.teien-art-museum.ne.jp/

Bunkamura(渋谷区)

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日本初の大型複合施設であるBunkamuraには、主に舞台を上演する「シアターコクーン」、コンサートを上演する「オーチャードホール」、映画館の「ル・シネマ」、そして美術館の「ザ・ミュージアム」があります。ザ・ミュージアムでは、話題性の高い展覧会が開催されています。

●美術館の概要
Bunkamuraザ・ミュージアムでは、「展示の場」での作品の展示、「つながりの場」でのアートレビュー活動、「活動の場」での展覧会関連イベントという3つの企画が行われています。主に19~20世紀の海外美術品や写真を企画展として展示しており、会期中の金曜日と土曜日は21時まで開館しています(通常19時まで)。

●過去の展覧会
2015年には、約80点の絵画・彫刻などが展示された国内最大級の展覧会「ボッティチェリとルネサンス」、2014年には「夢見るフランス絵画展」など、Bunkamura 25周年特別企画が開催されました。

●2016年開催の展覧会
2016年の展覧会のおすすめは、8月9日(火)~10月11日(火)の会期で開催される「ビアトリクス・ポター生誕150周年 ピーターラビット展」です。古くから愛される「ピーターラビット」作品の原画やスケッチの展示を中心とした展覧会で、作者であるビアトリクス・ポターの世界を存分に味わうことができます。渋谷駅の宮益坂口から会場までは無料の送迎バスも出ているので、そちらを利用するとよいでしょう。

・住所
〒150-8507
東京都渋谷区道玄坂2-24-1・アクセス
JR山手線「渋谷駅」ハチ公出口より徒歩7分
東京メトロ銀座線・京王井の頭線「渋谷駅」より徒歩7分
東急東横線・田園都市線、東京メトロ半蔵門線・副都心線「渋谷駅」3a出口より徒歩5分

・公式サイト:http://www.bunkamura.co.jp/

東京都現代美術館(江東区)

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美術館というと大人が行くイメージがありますが、東京都現代美術館では子どもが楽しめる展覧会も多く開催されています。

●美術館の概要
1995年に開館した東京都現代美術館は、現代美術の振興を目的につくられた美術館です。現代美術をメインに扱っていることもあり、ほかでは見られない貴重な展示も多く見られます。

●過去の展覧会
2016年3月5日(土)~5月29日(日)に開催の「ピクサー展」では、映画『トイ・ストーリー』シリーズなどをはじめ、過去のピクサー作品のアートワークを平面・立体・映像で展示。子どもから大人まで楽しめる展示物がたくさんありました。また、2015年には、有名アーティストであるオノ・ヨーコの軌跡を辿ることができる「オノ・ヨーコ 私の空から」が開催されました。

●2016年開催の展覧会
2016年6月以降の展覧会は現在開催が公式に予定されておりません。
今後開催予定の展覧会の内容・会期等は、公式サイトにて随時更新されますので、ぜひチェックしてみてください。

・住所
〒135-0022
東京都江東区三好4-1-1・アクセス
東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」B2出口より徒歩9分
都営地下鉄大江戸線「清澄白河駅」A3出口より徒歩13分

・公式サイト:http://www.mot-art-museum.jp/

東京オペラシティ(新宿区)

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地下鉄京王線初台駅に直結している複合施設「東京オペラシティ」の3階には、近現代美術を中心とした展示が人気のアートギャラリーがあります。

●美術館の概要
東京オペラシティのアートギャラリーは1999年に竣工されました。東京オペラシティの共同事業者・寺田小太郎氏が収集した約3,000点の日本作家の作品が所蔵されています。抽象画家・難波田龍起氏の作品300点以上が収められているなど、戦後のアート作品を多数鑑賞できるのが特徴です。

●過去の展覧会
過去には絵画などの展覧会のほか、「篠山紀信展」や「蜷川実花展」など、現代の写真家の作品を扱った異色の展覧会も行われています。

●2016年開催の展覧会
2016年の展覧会のおすすめは、9月17日(土)~11月23日(水・祝)の会期で開催される「20世紀オランダの暮らしとアート リートフェルト/ブルーナ/ADO(仮題)」です。「ミッフィー」の作者として世界的に有名なブルーナ氏と、家具職人・建築家として活躍したヘリット・リートフェルトという、オランダ出身のアーティスト2名による作品を鑑賞できます。

・住所
〒163-1403
東京都新宿区西新宿3-20-2・アクセス
京王新線「初台駅」東口より徒歩5分以内

・公式サイト:http://www.operacity.jp/ag/index.php

東京の美術館で出合う、感動的なアートの世界

東京の美術館には、大勢の客が詰め掛けて話題を呼ぶ展覧会も少なくありません。また、それまであまり関心のなかったジャンルでも、実際に作品を目にしてみると、思わぬ感動や発見に巡り合えることもあるでしょう。東京の美術館でアートに触れ、非日常的なひとときを楽しんでみてはいかがでしょうか。開催中の展覧会やチケットの金額・購入方法などは公式サイトをご参照ください。