黄金色に輝く銀杏並木は秋の風物詩。きれいな青空とのコントラストを楽しむのもよし、じゅうたんのような落ち葉を踏みしめるのもよし。この秋にぜひとも訪れたい、都内の銀杏並木スポット5選をご紹介します。

都心で紅葉といえば…「明治神宮外苑前」

今年で創建90周年を迎える明治神宮外苑が誇るのは、黄一色に色づく秋の街路樹。11月18日～12月5日開催の「いちょう祭り」も2016年で20回目を迎えます。絵画館を挟んでシンメトリーに連なる並木道が美しい銀杏の名所に、ぜひ足を運んでみませんか？

明治神宮外苑前の銀杏並木は全部で146本。青山通り側から聖徳記念絵画館を望めば、左右対称に造られた美しい絵画館を中心に銀杏並木が並び、絵画のような風景が広がります。勾配を上手く利用し、背の高い木から順番に植えて遠近感をもたせる手法がほどこされていることも、美しさの秘密。いちょう祭りは、毎年銀杏が見ごろを迎える11月の中旬から12月の上旬に行われます。会場は外苑いちょう並木噴水池周辺。模擬店や屋台もあります。ご当地グルメも楽しめ、本格的なお祭り気分も味わえます。

赤門から続く黄金色のトンネル「東京大学本郷キャンパス」

「東京」「銀杏」といえば、ここを思い出す人も多いのではないでしょうか。校章にも銀杏が使われている東京大学の本郷キャンパスの銀杏並木についてご紹介します。

東京大学本郷キャンパスは、至るところに銀杏が植えられています。中でも正門の後ろに並ぶ街路樹は見事。正面にある安田講堂まで、背の高い銀杏並木が導いてくれます。東大キャンパスには石畳があり、ここを歩きながら銀杏を愛でるのも良いでしょう。夏目漱石ゆかりの「三四郎池」の周りや、少し離れたところに一本だけ立っている大木も見ごたえがあります。黄葉した銀杏の例年の見ごろは11月下旬から12月上旬です。

青空とのコントラストが美しい「光が丘公園」

ジョギングやウォーキングをしながら紅葉を楽しみたいなら、光が丘公園の銀杏並木がおすすめです。スポーツの秋も満喫できます。

光が丘公園は、戦後アメリカ軍の居住地区だったグランドハイツの跡地が公園になったものです。敷地内にはモミジやカエデなど紅葉する樹木が植えられ、季節ごとに来る人の目を楽しませています。中でも鮮やかに色づいた銀杏並木は、真っ青な秋の空に映えます。広場やテニスコートなど運動設備も充実しているので、あわせて楽しむことができます。例年の見ごろは例年11月上旬から12月上旬です。

都会のオアシス「昭和記念公園」

東京ドーム約40個分もの敷地の昭和記念公園には、2カ所の銀杏並木があります。広大な敷地のどこでも各種の紅葉が楽しめます。

昭和記念公園の最大の特徴は、立川口からすぐの「カナール」（運河）をはさんだ約200メートルの銀杏並木です。晴れた日には水面が鏡のように両側に並んだ銀杏を映し出します。紅葉の見ごろは11月に入ってからですが、葉が色づき始める10月ごろも、水面に映る景色を楽しむのにはもってこいです。また、「うんどう広場」西側の銀杏並木は約300メートルも連なり、こちらも見ごたえ十分です。入園料は、大人410円、子ども（小・中学生）80円。カナールは入園する前にあります。また、「黄葉・紅葉まつり」も毎年予定されています。

ビルに囲まれた銀杏並木「東京丸の内・行幸通り」

オフィス街にたたずむ癒しのポイントになっているのが「東京丸の内・行幸通り」の銀杏並木です。丸の内を望めばビル街と銀杏のコントラストを楽しめ、皇居側を背景にすれば一転して都会を忘れさせる景色を見られます。

皇居と東京駅をつなぐ、「ぎょうこうどおり」や「みゆきどおり」と呼ばれるこの通り。道幅は約74メートルもありますが、皇室の重要行事が催されるときのみ使われるため、普段は通行止めになっており、オフィス街の真ん中にありながら広々とした空間の中で銀杏を楽しむことができます。夜にはライトアップされ、昼間とは別の顔も見せてくれます。例年の見ごろは11月中旬から12月中旬です。

東京には銀杏の名所がズラリ。美しい黄葉をご堪能あれ！

銀杏並木のおすすめスポットが東京にこれほどあるなんて驚きですね！身近にある名所、行かないわけにはいきません。黄色一色に色づいた銀杏の並木道を、都内で思いっきり楽しみましょう。